山陽日日新聞ロゴ 2004年11月3日(水)
息の合ったカルテット
 高橋知道が故郷でライブを
演奏の様子
 (既報)向島町出身で今年、東京浅草ジャズコ
ンテストで最高のグランプリを受賞、上昇気流に
乗った、今、最も注目されている若手ジャズミュ
ージシャン、高機知道(23)率いるカルテット・
Bring Stationのライブが31日夜、
西則末町・ミュゼッタで行われた。
 毎年、故郷でライブを開いている高橋。今回は
天性のセンスで将来を嘱望されているドラムの清
水勇博、まるで歌っているようなギターの後藤雅
彦、演奏内容がとても深いベースの宮上啓仁の4
重奏団。
 テナーとソプラノサックスの高橋はひと回りも
ふた回りも大きくなり、オリジナル曲「フロム・
ジョー」ではジョン・コルトレーンを彷彿させる
アドリブで会場を沸かせた。
 高橋のサックスが飛び出し、須藤のギターがこ
れを引き継ぎ、それまでリズム楽器を裏ごしして
いたベースがソロに転じ、最後はバンドのサウン
ドに気を配っていたドラムが一気呵成に圧倒的迫
力でスパーク。カルテットの演奏は沸点に達する。
 チャリー・パーカーに捧げた高橋のオリジナル
曲「ミスター・C・P」、秋の夜、しっとりと聴
かせた、おなじみの「枯葉」などジャズを心おき
なく楽しんでいた。
 [写真は左端が高橋さん]。



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