山陽日日新聞ロゴ 2004年7月29日(木)
幻想的な"平安絵巻"
 岩子島厳島神社管絃船催す
提灯いっぱいの管絃船
 向島町指定文化財「岩子島厳島神社管絃祭」が
8月1日同夜催され、岩子島海水浴場沖合に御座
船の提灯がゆらめき、幽玄な調べが海上に響き渡
り、ゆったりとした平安絵巻が繰り広げられる。
 岩子島民俗文化保存会(三阪博幸会長)主催で
夕刻6時すぎ、さいとう本船を先頭に大提灯を付
けた御神体の天秤を安置した御座船と伴走船2隻
が真っ赤な大鳥居前を出発。
 塩釜神社沖合の尾道水道を御座船がゆっくりと
旋回、大谷博章大組長らが鯨島に上陸、「海の守
り神」、鯨島神社にお神酒を供え、海運の隆盛を
祈る。
 夜の帳が降り、あたり一面が暗闇につつまれる
と鯨島から御座船など4隻が岩子島海水浴場に戻
り、鉦、太鼓、笛による「チャンギリ」、「笙の
笛」など神楽の調べにのり、大鳥居前の海面をゆ
っくり3回、旋回する″平安絵巻″。4隻の提灯
船の競演で水面に明かりがきらめく幻想的シルエ
ットが浮かびあがる。
 大鳥居前に御座船が着くと児玉道隆・東富浜厳
島神社宮司が出迎えの神事。
 御神体の天秤が陸に上がるとリズミカルな天秤
太鼓の演奏にあおられ、岩子島民俗文化保存会と
同子ども会が四方の縄を引っ張り合い、勇壮に厳
島神社社殿を回り、天秤を再び御座船に乗せ、管
絃の演奏にのり、ゆったり海上を巡幸する。

台風が早く通過してしまえば良いのですが・・



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