山陽日日新聞ロゴ 2004年7月25日(日)
嬉しい値段の据え置き
創業昭和5年、昔懐かしい夏の味覚
 酷暑で千客万来の賑い
  名物アイスキャンディの店「花月」
店先で買う人
 「この夏もアイスキャンディ 遠いむかしの夏
の味」(大林宣彦監督)−と向島町川尻、アイス
キャンディの店「花月」(木曽美代子さん経営)
では猛暑を超え、酷暑の最中、例年にも増してア
イスキャンディが飛ぶように売れている。
 「暑い盛りの時はアイスキャンディ、暑さが緩
んで来る頃にはソフトクリームがよくでます」
(木曽さん)。連日、30度を越す真夏日、1度に
50本、100本とアイスキャンディをまとめ買い
する客が跡をたたない。人工甘味料は一切、使わ
ず、自然風味を生かした、あっさり味でレモン、
みかん、メロンなど8種類。昔、懐かしい、その
味を1度味わったら忘れられず、毎年のようにリ
ピートしている。
 消費者、特に子ども達に嬉しいのは値段。昭和
60年以来、この19年間、消費税が3パーセント、
5パーセントに跳ね上がっても名物アイスキャン
ディは1本60円据え置きのまま。「経営的には、
厳しいのですが、なんとか値上げせずに踏み止ど
まっています」(木曽さん)。
 昭和5年の開業で今年で74年の歴史。良心的経
営と夏を代表する味覚として、今や全国ブランド。
今年も北海道から鹿児島まで花月ファンは渡船や
大橋を渡り訪れ、名物アイスキャンディに舌鼓を
打っている。しまなみ海道が開通してからは沿線
や四国からのファンが急増している。先般の尾道
東高校の文化祭でアイスキャンディを取り扱った
ところ200本が瞬く間にはけ、100本追加し
たという。
 メディアの取材も多く、7月に広島ホームテレ
ビで放映、8月には関西テレビの予約が入り、タ
レント細川ふみえが訪れる。アイスキャンディの
営業は4月から10月まで。定休日は火曜日。
 休業期間の秋から春にかけて店頭にイスミネー
ションを飾り、「クリスマス」、「正月」、「雛
祭り」など季節感あふれる演出をほどこしている。
尾道地方のイルミネーション、ライトアップの草
分け的存在で毎年、多くの人の目を楽しませてい
る。
場所はこちらの「お店」「か」

転載責任者メモ:アイスキャンディも、砕いた氷いっぱいのアイスコーヒーも
        サッパリしていて喉の渇きに最適。安さにも驚き。


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