山陽日日新聞ロゴ 2004年2月21日(土)
3ヶ月限定で
「鞆の浦航路」復活の兆し
 日本旅行の企画商品で4月から
係留された高速艇 駅前桟橋
 ともに古い町並みと雰囲気が魅力の「尾道」と福山市
「鞆の浦」とを結ぶ観光連絡船が、4月から6月の期間
限定で運航されることになった。JR西日本が首都圏で
展開する「DISCOVER WESTキャンペーン」
の一つで、大手旅行代理店日本旅行の旅行商品として企
画されるもの。終了後の7月以降も継続運航されるのか、
尾道市行政も利用情況を見ながら、関係者との話し合い
を積極的に進めることにしている。
 運航は期間中の土・日曜と祝日の合計30日で1日1
往復。1人五百円。午前10時尾道駅前桟橋発、鞘の浦11
時発。片道23.4kmの航路を40分で結ぶ。途中、阿伏免観
音の観音堂などが望めるという。
 岡山の笠岡諸島や3年前からは尾道〜弓削航路を運営
している藤井一彦さんと契約を結び、高速船(定員80人)
と小型フェリー(150人)で運航する。
 今回は旅行商品を買った人だけの利用に限られ、貸し
切りとなるため、個人旅行者は乗船できない。7月以降
は一般客も利用できるように運航継続を検討していくと
いう。
 尾道〜鞆の浦の定期旅客船は1960年代を最後に姿
を消していた。市観光文化課では「亀田市長は以前から、
鞆の浦との航路復活を希望しており、今回の利用情況を
見守りたい。7月以降も、あくまでも業者主体の運営に
なるが、関係者との話し合いを重ね、場合によっては補
助金なども検討することになるかも知れない」と話して
いる。
 (=写真は就航する高速船「ジュゴン」。新しい塗装
が施される予定)。
鞆の浦

転載責任者メモ:以前このような船で向島一周をする観光航路がありましたが、
        今回のは"行った先"も散策できるから魅力倍増。
        ぜひ大宣伝して活用して欲しいところです。午前中に往復して
        しまうようですが、尾道から鞆の浦にこれで遊びに行ったら、
        帰りは頻繁に出ている福山行きのバスに乗って芦田川沿いに
        福山に戻ればバスが30分ほど、そこから尾道へは20分少々で
        戻れます。尾道を起点に1日は鞆の浦で過ごすのも楽しいかと。

        尾道を昭和の街並みとくくれば、鞆の浦は蔵造りの家や多くの
        寺社が並ぶ江戸の街並みということで、2時代が楽しめるという
        もの。芦田川沿いにある明王院の五重塔は国宝で、森の中に建つ
        素晴らしい塔ですので、バスを途中下車するのもお薦めです。
        これは福山から気軽に行けますのでどうぞ。(そこだけなら福山
        駅で自転車を借りてサイクリングで行けます)
        明王院


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