山陽日日新聞ロゴ 2004年1月24日(土)
御調の高西いちご園リピーター客多く
 みつばちで自然受粉を
  「赤い真珠」苗から手塩に掛けて
いちごを手に高西さん
 御調の「赤い真珠」が今年も実りました−御調町公文、
もぎとりの里公文にある「高西いちご園」(高西孝行さ
ん経営)で、真っ赤ないちごが収穫時期を迎え、待ちか
ねていた家族連れなどが週末を中心に町内外から訪れ、
いちご狩りを楽しんでいる。
 高西園では、3棟のハウス合わせて8アールで、新し
い品種「レッドパール」を栽培。12月末から翌年6月
までの1シーズンで4、5回花を咲かせ、そのたぴに実
が成って収穫出来る。粒が大きく糖度が高く、実の中ま
で赤いのが「レッドパール」の特徴。よく知る人には
「御調の赤い真珠」として親しまれている。
 寒さから守るために、二重構造にしたハウス内は5度
Cから10度Cに保ち、灯油ボイラーで加温。夜間は電照
を断続的に灯し、養蜂業者から借りたミツバチも合わせ
て3万匹飼って、受粉を手伝っている(通常は箱の中で
眠っている)。
 高西さんは妻の菊美さんと力を合わせて、水耕ではな
く土耕栽培を研究。油かすや牛糞など有機肥料での栽培
に力を注ぐ。町役場を定年退職後、8年前に田んぼにハ
ウスを建てて野菜作りに着手、いちご栽培は今年で6年
目になる。イギリスに留学したり、毎年町内を訪れる外
国人を園に招いて交流するなど、積極的な活動を続けて
いる。
 6月にすべての収穫を終えてからは、夏の間土壌を自
然殺菌して、9月には畝作りに取り掛かり、苗は前年冬
から自分で手塩に掛けていることから、苗の準備から収
穫までのサイクルは足かけ3年掛かりになる。
 入園は無料で、自分で摘み取った分を百グラム180円
(変動あり)で買い取るシステム。入場無料にしている
のが「良心的」と好評で、町内だけでなく尾道や府中は
じめ福山、三原など周辺からのリピーターがとても多い。
 「家族で来られて、みんなで楽しそうに摘む姿を見て
いると、こちらも嬉しくなります。儲けよりは、町から
来られた方と交流するのが励みになります」と高西さん
(=写真)。
 国道184号線を府中分れ交差点からさらに3分ほど
北上し「綾目」方面に左折する。道案内の看板と幟が立
ててある。

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