山陽日日新聞ロゴ 2003年9月10日(水)
夢二を歌う夕べ
神野靖子さん、正木路子さんのピアノ伴奏で
 「宵待草」など詩作13曲を
  20日、市立美術館で企画展協賛
「深い河」表紙 たたずむ女性の絵神野靖子さん正木路子さん
 (続報)尾道市立美術館で開かれている竹久夢二・
生誕百二十年記念追想展の協賛事業として「夢二を
歌う夕べ」(市立美術館友の会主催)が、20日午
後6時半から同館2階展望ロビーで開かれる。
 大正ロマンを代表する美人画家であるとともに、
有名な「宵待草」など詩人としても活躍した夢二の
詩に著名な作曲家が譜面にしるした楽曲をピアノの
伴奏によりソプラノで謳い上げるもので、美しい音
色にのせ、その心情と代表作の出会いを楽しんでも
らおうとの企画。
 ソプラノは昨年の奏楽堂日本歌曲コンクールで優
勝し、初の中田喜直賞を受賞した神野靖子さん(中
国二期会会員)。ピアノ伴奏は海外青年協力隊の一
員として76年、中米エルサルバドルに渡り、同国立
オーケストラの専属ピアニストとして活躍。86年に
帰国後、備後地方を中心にフリーで活動している正
木路子さん。
 2部にわけ、夢二作詩のつぎの13曲(カッコ内
は作曲家)に予定しているほか、一部の終りに正木
さんのピアノソロでショパン作曲のノクターン嬰へ
長調を弾く。
 ◇一部=花をたずねて(山本芳樹)▽風(草川信)
▽なみだ(山田耕筰)▽子守歌(藤井清水)▽清怨
(成田為三)▽ふるさと(弘田龍太郎)◇二部=母
(小松耕輔)▽街の子(草川信)▽人形遣(高田守
久)▽青のさみしさ(三枝成彰)▽風の子供(中田
喜直)▽宵待草(多忠亮)▽青麦(石田徹)。
 館内で閉館後のコンサート開催は、昭和54年に
開館して以来の初企画。暮れなずむ尾道水道、瀬戸
の夜景を愛でながらのロマンティックな演奏会とな
りそう。
 チケットは、展覧会の観覧券が含まれ、ドリンク
付きで一般1700円、大学・高校生1300円、
中・小学生1000円。
 市立美術館で販売しており、問合わせも同館(電
0848-23-2281番)へ。
 なお「漂白する心ー追想展」は6日オープン、来
月13日まで開かれるが、初日に201人、2日目
が426人とまずまずのスタートとなった。
 写真はセノオ楽譜からアメリカ民謡「深い河」。
市立美術館の場所は千光寺山山頂こちらの「主な施設」



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