山陽日日新聞ロゴ 2003年4月10日(木)
NHK放映中
「朗読さんぽ」一番手で
  大林監督『ぼくの瀬戸内海案内』
尾道水道をバックに監督
 映画作家の大林宣彦監督が語り下ろして、昨年9月に岩波書
店(東京都千代田区)の岩波ジュニア新書として発刊された
『ぼくの瀬戸内海案内』(本体780円)が現在、NHK広島
放送局によるテレビ番組「昼前フレッシュ便」(午前11時5
分から)のコーナー「ひろしま朗読さんぽ」で取り上げられて
いる。
 広島出身やゆかりの人の著作を、アナウンサーがその舞台へ
赴いて散歩しながら朗読する内容で、今月からの新番組。大林
監督がそのトップバッターで、朗読役は2歳から中学3年生ま
で、尾道に暮らしていたという清川徹アナウンサー(「ラジオ
深夜便」の司会者)。
 書を手に、尾道の町並みを背景にゆっくり読み語り、監督の
生家がある千光寺道や浄土寺、西願寺、艮神社、土堂海岸通り
の路地、2階井戸など市内の他に立花海岸、干汐海岸、岩子島
など向島や大三島で収録された。
 『ぼくの瀬戸内海案内』は、育った瀬戸内・尾道の独特な風
景や文化、暮らしについて綴られたエッセイで、大林事務所P
SCのスタッフの他に尾道大林組(大谷治、吉田多美重、幾野
伝)と伯方島の船大工渡邊忠一さんが本書の制作に協力してい
る。
 毎週火曜、水曜、木曜の週3回、10分ずつ6週間にわたっ
て18回放映される。今週2週目で、10日の放送が4回目に
なる。


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