山陽日日新聞ロゴ 2003年2月4日(火)
美術館 早や入館1万人を突破
 3か月で"1年分"を目論む
記念品を受け取る入館者
 11日にリニューアルオープンし、設計者の安藤忠雄さん効
果もあって、かって経験したことがない客足を記録している尾
道市立美術館(森重彰文館長)で1日、1万人目の入館者を記
録した。
 午前11時10分ごろ、「印象派の故郷ノルマンディの風景」
展に入場した広島市の飲食店経営宮崎さんが1万人目。
 宮崎さんは「絵が好きなので、色んな所に観に行っている。
尾道は4、5回目。ゆうじんと一緒にきた」と話し、1万人目
と聞いてビックリ。「自分自身の記念になる。来た甲斐があっ
た」とうれしそうに記念品をうけとっていた。
 印象派のパート1で1万5000人超、第2弾の「ゴッホのはね
橋」で2万人超と、開館3か月足らずで、これまでの1年分の
入館者が見込まれるほどの大盛況をみせている。

転載責任者メモ:東京でも不況の中、印象派の美術展はどこも大盛況。
        上野の美術館などは行列が当たり前ですから、「文化
        に使うお金は惜しくない」、「本物に対してはお金を
        払う」という本物志向は全国的なのですね。
        美術館が工事で閉鎖されている間も、幾度となくこの
        紙面に名前が登場した森重館長。その内容は歴史や文化に
        関して、美術の枠を超えた講演会の記事などでした。
        断片的な記事の情報だけですが、この館長もきっと
        本物なのだろう、という印象を持っています。
        美術館隆盛のためには人気のある作品展示も必要です。
        それに加えて、今後は尾道にまつわるような特別展や
        常設展も希望したいと思います。単なる「ゆかりの」では
        なくて、面白い切り口があるとなおよいですね。

ニュース・メニューへ戻る