2003年1月7日(火) 尾道福屋1〜2階で 意欲が迸る水墨画 上野重治・尾道風景画展 |
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生まれ育った尾道を描き続けている上野重治さん(65)の新春 を飾る「尾道風景画展」がJR尾道駅西隣の尾道福屋で開かれ ている。世界文化遺産の登録に向けて光彩を放つ尾道三山から 尾道水道にかけての寺社や景観の絵巻物に観光客らから思わず 「素晴らしい」の声が聞かれた。14日まで。 2会場にわかれ、2階パブリックギャラリーには「千光寺道」 や「海雲塔初秋」など得意とする三山に散在する寺社に尾道水 道や瀬戸の島々を遠景にした10号から3号までの油彩16点を。 第2会場の1階ゲストルームには平成8年に発行された寺社め ぐりコースの三十三社寺めぐりの朱印帖「尾道寺社めぐり帖」 の原画を襖4面(写真右手)にあしらい、その裏に霜月・浄土 寺と如月・栗原八幡宮、神無月・浄泉寺、卯月・千光寺を水墨 で仕上げた襖絵。それに済法寺を描いた大勝手屏風、風呂先屏 風の金剛院、さらに持光寺や住吉神社など単品16点を展示。 とくに水彩から水墨へと寺社めぐり帖の原画を機に新境地を 拓いた水墨画は初の個展。得度画家としての意気込みも感じら れ、襖絵4点には小林海暢・浄土寺住職ら住職、宮司の落款も 押印され、まさに寺社の教則絵本として見る人の目を楽しませ る。 |