山陽日日新聞ロゴ 2002年9月3日(火)
市長室で
尾道と臼杵も海で結ばれ不思議な縁
 
大林監督と固い握手を
  「なごり雪」で後藤臼杵市長来尾
握手をする亀田市長と大林監督市庁舎での歓談す
 2日、しまなみ交流館での「なごり雪」スクリーンコンサート
に先立ち、映画「なごり雪」の舞台となった大分県臼杵(うすき)
市の後藤國利市長が大林宣彦映画監督に伴われ、同朝10時半、
尾道市長室に亀田市長を表敬訪問した。
 案内役の大林監督が先に市長室に入り「久し振りです」と亀田
市長とガッチリ握手、続いて後藤臼杵市長を紹介した。妻のプロ
デューサーの大林恭子さん、尾道大林組の吉田多美恵さんと臼杵
市の安東信二市長秘書が同席した。
 亀田市長は開口一番「私も臼杵には行ったことがあるんですヨ」
と後藤市長を感激させた。故島居完さん(市監査委員など歴任)
に誘われて、チャーチル会のスケッチ旅行に参加した時の急坂や
町並みなどの思い出を披露した。
 続いて、去る8月24日に行われた山口県柳井市でのコンサート
の話が盛り上がり、松下政経塾出身で亀田市長の早大の後輩で、
当時全国最年少市長だった柳井市長と、柳井と臼杵、柳井と尾道、
尾道と臼杵の不思議な縁が語られた。
 後藤市長によると、臼杵の八坂神社の由来銘板には、900年
程前に尾道から伝わったと明記されており、尾道−柳井−臼杵も
昔は海で「近い関係」として結ばれていたことが分かった。
 両市長とも現在が2期目。話が地方自治体の大命題になってい
る「合併」などにも及んだ。
 大林映画によって、監督の古里である尾道と、映画の舞台とな
った市や町が結ばれていくのも、21世紀の交流の町づくりの重要
なキーになってくる。
 後藤市長は、2日夜「なごり雪」スクリーンコンサートで、舞
台上で挨拶した。
 大林監督の「なごり雪」が古里尾道で上映されたこと自体が大
きな意味を持っていることは、市民周知の事実といってよい。


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