山陽日日新聞ロゴ 2002年5月11日(土)
県内生産の8割
 デラウェアの出荷始まる
  市北部の農家、暖冬で収穫早まる
ブドウの採り入れ
 県内生産量の8割を占める種無しブドウ「デラウェア」の産地、
尾道市北部の栽培農家で10日、本格的な出荷が始まった。
 標高300mの高さにある木ノ庄町畑の穏地さん方の農園では、
昨年末から加温して来たハウス内に、長さ15cmほどの濃いワイン
レッド色の房がたわわに実り、摘み取りがスタート(=写真)。
この後大きさ別に選別し、箱詰めする作業に追われていた。
 デラウェアの里と言われる木ノ庄町、美ノ郷町、原田町では、
大正末期からブドウ栽培を開始。1960年代からは国のパイロット
事業として本格的に生産に着手。現在、JA尾道市では180軒
の農家がデラウェアの31haをはじめ、ピオーネ7ha、、ベ
リーA4haを栽培、年間約450tを出荷している。
 今年は暖冬で、昨年より4日早い初出荷で、糖度は20度あり、
上々の出来栄えという。卸売価格はキロ2000円ほどで、備後地区
と広島市、山口県内の市場に出回る。7月中旬からは、露地のデ
ラウェアも出荷される。


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