山陽日日新聞ロゴ 2002年5月1日(水)
みなと祭大成功
 鉄は熱いうちに反省点、問題点整理を
  来年はもっと頑張ろう
  『市民参加』と『目の色が変る』
ミス尾道、おのみち音楽祭、小出監督と高橋尚子選手
 第59回尾道みなと祭が大成功裏に終った。来年へ向けて「ま
た頑張ろう」というムードが沸き上がったのも初めてなら、今回
ほど『祭の人出』が話題になったことも初めて。花火にええじゃ
ん、おのみち吉本劇場、駅前効果にQちゃんこと高橋尚子選手の
飛び入りまで、まさに"初ものづくし"のみなと祭だったが、それ
より何より大きいのは参加者の『目の色が変わってきた』ことだ
った。
 みなと祭2日間の人出は、主催者側の発表で27日(土)が20
万人、28日(日)が10万8千人。合計30万8千人で、史上初
めて30万人の大台に乗った発表になった。
 祭りの人出はどうカウントするのか?厳密な決まりがあるわけ
ではなく、初詣や花火、パークの人出などと比べても難しい仕事。
 基準は基本が対前年比になる。ここでも単年度主義の弊害があ
り、世話人は余程の事情がない限り、対前年度比マイナスの発表
をしない。このため結果として人出の基準になる前年の人出が既
に実態とかけ離れた数字(数字の一人歩き)になっている場合も
ある。
 次にカウントの仕方である。祭り見物者、参加者は各1人であ
る。見物者が交流館や公会堂に入場すると1回につき1人カウン
トされる。夜になって花火見物をしてもまた1人プラス。
 参加者もそう。参加してすぐに帰れば1人だが、終わって見物
客になればプラス1人である。
 記者の場合、久保の新聞社と駅前の間を2日間で何度往復した
か?。それに各会場に顔を出している。これを"厳密"にカウント
すると1人で10人分以上の"人出"に貢献している(勿論極端な
例)。
 店や家の前に出て、パレード見物、応援しても1人。花火に至
っては家の内から窓越しに見物しても1人(住吉まつりの場合は
該当する)。要は明確な"基準"などないということ。
 9年間、観光在籍の柚木延敏・観光文化課長らの目に、前述の
各種効果を加算し、今回は問題なくいままで以上に多くの人出が
あったというのが今回の人出の発表。


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