山陽日日新聞ロゴ 2002年3月28日(土)
春のしまなみ海道
 
尾道大学 下山教授が尾道案内
  須田国太郎写生地を訪ね 静岡県立美術館「友の会」を
浄土寺を見学
 静岡県立美術館(静岡市)の鑑賞愛好家らでつくる「友の会」の
一行が、15周年記念として「春のしまなみ海道紀行」を企画、こ
のほど尾道を訪れ、29日までの2泊3日で尾道市内やしまなみ沿
線を散策した。
 「尾道の文学と芸術を訪ねて」と名付けられた記念旅行には会員
ら50人が参加、新幹線を福山駅で降り、貸し切りバスで尾道へ到
着。同美術館学芸部長を長年つとめ、昨年春から市立尾道大学へ赴
任している下山肇・芸術文化学部教授を案内役に、千光寺公園や文
学の館、浄土寺、尾道白樺美術館などを歩いて、尾道の春の雰囲気
を満喫。
 中井正一・元尾道市立図書館長とも親交のあった画家須田国太郎
が、千光寺公園頂上から描いた「尾道内海」(1933年)や「浄土寺多
宝塔」(1949年)など、写生地の検証なども行ないながらの散策。下
山教授は「尾道は須田さんの愛した土地です。もっと私も尾道との
関わりについて勉強を重ねたい」などと説明していた(=写真は浄
土寺の境内で、右端が下山教授)。
 参加者の1人は「1度来たかった尾道ですが、坂や階段を登るの
も気持ちいいです」と好印象の様子だった。
 2日目は尾道大学を見学後、蘭島閣美術館(下蒲刈町)や大三島
の大山祇神社をまわり、瀬戸田泊。29日には、耕三寺や平山郁夫
美術館を巡って帰途についた。


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