山陽日日新聞ロゴ 2001年7月6日(金)
2回目は元百島中で
 手伝いのスタッフや協賛者を募集
  
25日から「尾道帆布展」
   東京、関西、倉敷から芸大生ら20人
昨年の帆布作品
 昨夏、廃校となった筒湯小で製作のプロセスを公開、市民と親し
く交流しながら、おこなわれた「尾道帆布展」が今年も同じく廃校
になった離島の百島中学校で今月25日から来月25日までの約1
か月間、開催される。
 厚手の織物、帆布は向東町で作られ、船の帆やテントなどの素材
として使われてきた。化学繊維に比べ、張りがあり天然の素材のた
め風通しもよく、染める加工も容易に出来ることから、新浜1丁目、
喫茶ケープタウン経営者の呼び掛けで昨夏、武蔵野、多摩美大生や
東京芸大の非常勤講師ら9人が筒湯小を制作スタジオに帆布の芸術
作品を仕上げた。製作過程を市民や観光客に開放する展覧会にして、
ことのほか好評を得た。
 昨年の第1回尾道帆布展をプロデュースしたドキュメンタリー作
家、重森亜紀さんが総括として冊子にまとめ、このほど出版した。
 2回目の今年は昨年、作家として参加した武蔵野美大大学院造形
研究科卒、新里かおりさんがプロデュース。東京だけでなく、この
たびは関西、岡山、倉敷の美大、芸大生と幅を広げ、約20人が元
百島中の教室、校庭で帆布を使った創作活動に励む。一般公開は期
間中の午前10時から午後5時まで(ただし毎週火曜日は休み)。
 新里さんは「期間中、お手伝いするスタッフや協賛者を募集して
います。学生を中心にした有志団体であるため運営資金や準備する
人出が足りません。この企画に賛同いただける皆様の協力をお願い
します、尾道大学の芸術学部の学生さんの協力はいただけることに
なっています」。宿泊は元百島中で、不要になった扇風機や自転車
があれば人、資金ともども協力を呼び掛けている。問い合わせ、受
け付け先はケープタウン(0848-25-3350)まで。   〜後略〜
[写真は昨年の新里かおりさんの帆布作品]


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