山陽日日新聞ロゴ 2001年3月27日(火)
実飛ばしは石村君、榊原さん優勝
 アーモンド祭りに2500人
  観衆も一緒に「アーモンドの島」合唱  
アーモンドをくわえて飛ばす子どもと、合唱の人々
 町中アーモンドで彩りを−とアーモンドが満開に花開いている向
島町東富浜、天満屋ハピータウン向島店で25日午前10時20分から第
4回「向島アーモンド祭り」が開かれ、約2500人の人出で盛況だっ
た。メインのアーモンド実飛ばし、応援歌「アーモンドの島」の初
披露、ブルーグラスの音楽と終日、楽しいひとときをすごした。
 前日の地震で給水タンクの配水管が破裂、店内が水浸しになり、
その後休業した向島店。当日も朝から雨で開催が危ぶまれていたが、
スタッフや天満屋関係者のふんばりで今回はじめて店内で開かれた。
 開会式で"アーモンド博士"こと吉原実行委員長が「天災で祭りを
するのは不謹慎だとの批判もあったが3か月前から準備をしてきて
おり、止めるわけにはいかなかった。みなさんにはご迷惑やお世話
になりました。楽しい、ひとときを過ごして下さい」と挨拶。
 アーモンド祭りに協賛している天満屋ストア、田口社長が「アー
モンドのきれいな花が咲き誇っています。街おこしグループの皆さ
んは町民と一体となり街の活性化に尽くされている。我が社も街づ
くりに協力していきたい」とお祝いの言葉をのべた。
 開幕に華を添えたのは有道龍王太鼓。揃いの衣装でリズム感あふ
れる勇壮なバチ捌きを披露。盛んな拍手を受けていた。
 ギネスブックに挑戦している「アーモンド実飛ばし」は小学生の
部と大人の部に分かれ、それぞれ70人がエントリー、距離を競っ
た。興味を覚えた田口社長も出場した。
 結果は小学生の部が向島町、石村君(12)が6m40cmで、大人
の部は榊原さんが10m21cmで優勝、賞品として折り畳み自転車が
贈られた。
 「アーモンドの島」(半田正興作詞。向井じゅん作曲)が初のお
披露目、「なかよしコーラス」(指揮小坂幸子さん)の子どもたち
22人が合唱。会場の参加者も一緒にハミングしていた。
 「向井じゅんと愉快な仲間たち」のバラエティショーでは全国リ
リースの「せとうち旅情」、新曲「ある友への唄」を披露、イント
ロ当てクイズも盛り上がっていた。
 天満屋ストア鴨方店勤務の塚本さんもあざやかな「マジックショ
ー」、アメリカ生まれのアコースティックな「ブルーグラスミュー
ジック生演奏会」には向島店の新居店長も飛び入りで参加、素朴な
カントリーミュージックに観衆は聞き入っていた。
 アーモンドやヨモギなど「餅つき大会」はつきあげるたびにすぐ
売り切れ、アーモンドコーヒーなども好評だった。
 主催者の吉原委員長は「今回は地震と雨でどうなるかと思いまし
たが、沢山の人に来ていただき、感謝しています。来年はさらに企
画に知恵を凝らし、有意義で楽しめる祭りにしていきたい」と語っ
ていた。
[写真はアーモンドの実飛ばし(上)と歌「アーモンドの島」の初め
てのお披露目]

転載責任者メモ:被害にあった人たちが一生懸命やっていて
        不謹慎という感じはしませんね。それにしても
        店内の片づけからアトラクションまでやる
        スーパーの店員さんは、まさにスーパーです(笑)

       

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