山陽日日新聞ロゴ 2001年3月9日(金)
 海の安全を22年間守る
  海保の灯台見回り船が引退
引退する船に酒を注ぐ
 尾道海上保安部に所属していた灯台見回り船「みちひかり」が8
日午前、22年間の任務を終え、職員によって解役式が開かれた。
 「みちひかり」は、総トン数24トンで長さが17m、1979年7
月に横浜ヨットで建造された。以来ずっと尾道海上保安部に所属し、
尾道港を母港に備後灘から安芸灘東部をエリアに、灯台など航路標
識の管理、調査を主な仕事として、行き交う船舶の安全運行に役立
ってきた。地球5.5周分の22万キロを走り、老朽化により交代
することになった。
 保安部桟橋での解役式では、松本部長が「功績に感謝したい」と
訓示、船首やデッキなどに献酒して長年の労をねぎらった(写真)。
鐘の音に合わせて海上保安庁の庁旗を降ろして、船体に刻まれてい
た番号がペンキによって消された。
 ひと回り大きい新造の見回り船は22日、就任することになって
いる。

転載責任者メモ:道具を擬人化して大切に扱う様子が伝わってきて
        心暖まるものがあり..  海の町の大事な仕事

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