2000年7月18日(火) 祇園まつり 三体廻し勇壮に競演 |
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土堂2丁目渡場前の交差路で勇壮な神輿の三体廻しを披露する久保 2丁目、八坂神社の祇園祭が15日に営まれた。 同夜6時、境内から重さ約300キロもある3地区の神輿を鉢巻き に法被姿の若者らが担ぎ出し、本通り商店街など練ったあと尾道渡船 前に集結。 早いテンポの太鼓、「よいやさーの、よいやさ」の掛け声も勇まし く神輿が道路中央に立てられた幟を回りながら相手を追い抜き、幟に 担ぎ棒をつけようと激しく競い合う先陣争いを展開、興奮が高まる中、 集まった市民や観光客は祭り気分に酔いしれていた。 同祭は、正応4年(1291)西久保町、常称寺に合祀されていた当時、 神輿1台を奉納、疫病の退散を祈念して始まり、明暦4年(1658)三体 神輿を造り、悪疫を鎮め盛大となり、昭和期初頭、西御所町の祇園橋 袂の栗原川沿いに屋台のお旅所を設け、1週間近く繰り広げられ、三 体廻しも岸元渡船前など5ヶ所で見せるなど町をあげての賑わいを見 せていた。その後、1965年頃、担ぎ手不足から三体廻しは中断、 尾道青年会議所のテコ入れなどで22年に復活。繁栄期を知る近くの 古老にとっては、天候に恵まれたものの、ちょっぴり寂しい今世紀最 後のまつりとなった。 |
転載責任者メモ:この3台の神輿がぶつかり合う様子をかたどった木製の小さな
郷土玩具を見たことがあります。(商店街にある郷土資料館
「ふらっと」にて)