山陽日日新聞社ロゴ 2012年7月5日(木)
 星に願いを、夜空に届け!!
商店街のアーケードを飾る七夕飾り
◎..恒例の七夕飾りが、郵便局西側本通りセンタ
ー街から芙美子像手前の一番街に飾られている
(写真)。市内の保育所、幼稚園、一部の小学校
の子ども達が想い、願いを短冊に込めている。
◎..プリキュア、アンパンマンなど大人気のヒー
ローに憧れるのは世代が変わっても同じ。正義の
味方になって強く、格好良くありたいとの思い。
それぞれの飾り毎に流行もみられ、じっくりと見
ていくと結構楽しい。
◎..「おにいちゃんみたいにつよくなりたい」と
思わず微笑むものから、大きくなってくると「け
いさつかんになりたい」など子ども達なりに世間
の広がりを感じる。より具体的に「はんにんをた
いはする」と勇敢なものには恐れ入る。
◎..「いっぱいあそびたい」そして「まいにちげ
んきにあそべますように」、同じ願いのようで少
々差がある。その辺は、深く言葉の意味を考えな
い方がよいのか?昨年の大震災を経験してしまう
と、「わたしはままにあいたい」という短冊に出
逢うと胸が切なくなってくる。
◎..竹の準備など地元商店街の人達も毎年てごう。
装飾に凝ったもの、短冊にキレイな模様を施した
ものもあり、子ども達の願いを支える人たちのご
苦労も偲ばれる。「すききらいなくたべられます
ように」「おともだちとなかよくあそべますよう
に」と日頃、子ども達と身近に接している先生方
の短冊も登場、優しく温かな願い。
◎..4日には、宇宙の万物に質量を与えた素粒子
に関する重要な発表があった(?)。世界中の
6000人にも及ぶ、専門家が懸命に研究を重ねてい
るらしい。大人も子供も掴めそうで、届きそうで、
そう簡単に叶わない夜空の星。古から変わること
がないのだろうし、科学の発達を願うとともに、
星との距離感は今のままであってもほしい。
◎..時代、そして地域の映し鏡のような子ども達
の願い。小さな世界、社会のなかで、日々感じて
いる想い、願いにこそ大人達の果たすべき役割も
みえてくる。良くも悪くも普通であってほしいと
七夕の夜に願いたい。       [秋田完]



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