山陽日日新聞社ロゴ 2012年6月20日(水)
尾道浪漫珈琲
西風新都店長、神原真樹さん
 日本一のコーヒーマンに
  夢は世界に飛翔、ハワイ出店も
受賞者の記念写真
全国大会優勝のポスター
 念願の日本一に−。6月、神戸市で開催された
コーヒーの抽出技術とパフォーマンスを競うUC
Cコーヒーマスターズ全国大会サイフォン部門で
尾道浪漫珈琲西風新都店長、神原真樹さん(27)
が見事、優勝した。神原さんの次の目標は世界一
のコーヒーマンの座につくことと、世界的観光地
で憧れの地でもあるハワイに出店し、世界の人に
美味しいコーヒーを提供し、尾道浪漫珈琲と尾道
の名前を世界的なステージにまで高めることだと
いう。
 UCCコーヒーマスターズコンテスト2012全国
大会は6月8、9の両日、神戸市ハーバーランド
スペースシアターで開かれた。ペーパードリップ、
サイフォン、エスプレッソの3部門に分かれ、神
原さんはサイフォン部門にエントリーした。
 全国大会に出場できるのは3部門とも全国6ブ
ロックでの1位と、2位以下最高得点の4人の計
10人。神原さんは中四国ブロックで1位に、姉さ
やかさん(29)が2位に入り、全国大会に姉弟の
ダブル出場かとの期待が寄せられたが、さやかさ
んは惜しいかな上位4人の枠に入らなかった。
 全国大会は初日が競技で2日目が審査発表の日
程。競技は15分以内でブレンドコーヒー4杯とオ
リジナルコーヒーをアレンジ。審査はプレゼンテ
ーションに始まり、コーヒーの味、抽出技術、お
もてなし、プロの姿勢とか動きなどパフォーマン
スを採点した。
 神原さんはこれまで3位入賞の実績があり、
「正直言って今回は優勝を狙っていました。優勝
できて素直に嬉しかったです」と手放しで喜んで
いた。
 尾道生まれ、尾道育ちの神原さん。コーヒーを
初めて煎れたのは21才のときアルバイトで働いて
いた父親、神原栄さんが経営する尾道浪漫珈琲の
本店においてで、それ以来コーヒーの魅力に取り
つかれ、23才で社員になり、これまで広島市、広
島駅前店、そして2年前から西風新都店長を務め
ている。
 コーヒー産地のブラジル、ハワイなどに研修に
出かけ、農園の見学から収穫、精製、焙煎とコー
ヒー豆に関する全ての体験を幾度となく体験し、
感覚を磨いてきた。
 「コーヒーは一杯ごとに違います。それをいか
に浪漫珈琲のイメージの味に近づけるかが勝負で
す。コーヒーの荒さ、焙煎の深さなどちょっとし
た変化に気づき、改善していくことが必要です。
そうした改善の努力が実を結べば次につながりま
す」とコーヒーの奥深さを語っていた。
 コーヒーの味は勿論だが常に心がけているのが
お客にとって楽しく、居心地のよい空間づくり、
美味しいコーヒーをより一層、美味しく飲んでい
ただくには快適な環境づくりは欠かせないとの哲
学を持っている。
 神原さんの次の目標はジャパン・サイフォニス
ト・チャンピオンシップで7月に大阪予選大会に
出場、勝ち抜くと9月27日、東京ビッグサイトで
全国大会が開かれ優勝者が翌日のワールド・サイ
フォニスト・チャンピオンシップに出場する。全
国大会で05年に4位に入賞の実績があり、「この
たびのUCCでの優勝が自信になり、次のジャパ
ン大会でも優勝を狙いたいと思います。夢はでっ
かい方がよく、出来れば世界一も視野に入れ、腕
を試してみたいと思っています」と挑戦が続く。
 世界一もそうだが神原さんにとって「世界」が
キーワードで世界的な観光地で神原さんにとって
憧れの地でもあるハワイに出店するのがそう遠く
ない目標であり夢である。「尾道浪漫珈琲の味を
世界に広め、世界中の人たちと交流、それと連動
し尾道の知名度も世界に向け発信したい」と、こ
れまた大きな夢を携え日々精進、飛翔しようとし
ている。
 [写真上はUCC全国大会の表彰式、前列右か
ら二人目が神原さん。下は全国大会優勝を祝い作
ったポスター]

転載責任者も尾道に行くとここのコーヒー豆を買って帰ります。
淹れてその場で冷やすアイスコーヒーも抜群。東京でもなかなか
見つからない味。モーニングサービスもオススメ。

尾道では商店街の中に本店、尾道駅を出た右の2階、デパート入口前
にも店があります。


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