山陽日日新聞社ロゴ 2012年2月5日(日)
写真の四季展
 他所では減少も..尾道は応募数増に
  写真家松本徳彦さん受賞作品講評を
村上輝雄さんの作品、西國寺山門前の「よろこび」
 第5回写真のまち尾道四季展が25日から、市立
美術館で開かれる。
 北は宮城県、南は大分県、全国581人(うち
尾道市内110人)から応募があった2507点(前
回は2047点)の中から選ばれた大賞1点をはじめ
金賞2点、銀賞3点、銅賞5点、入選10点、佳作
20点、尾道四季賞12点、尾道新百景5点、その他
81点の139点を展示する。
 審査員をつとめた尾道出身の写真家、松本徳彦
さん(日本写真家協会専務理事)が「今回の写真
は平均して遜色のない、良い写真がたくさん集ま
った。これまでで最高の2500点を超えた。震災や
不景気の影響で、いろんな写真コンテストでは応
募数が平均して少なくなっている。それが逆に増
えたというのは特筆してもよい」と総評。
 さらに「作品が色々な場所で撮られていること
から、尾道には何とたくさんの撮影ポイントがあ
ることか、改めて驚く。年中来られてもどこかで
何かを撮ることが出来るというのは、どこの町で
も可能ということではない。ぜひ季節などをよく
調べて町に来れば、もっと様々なシーンが撮れる
はず」とアドバイスしている。
 大賞の村上輝雄さん(75)の「よろこび」(=
写真の作品)については、次のように高く評価し
ている。
 「過去にも西國寺の山門の所で撮った写真は出
ており、カメラポジションとして良い場所だし、
名刹としての花がこの門にはある。そこを狙った
のが良かった。ちょうど子供達が山門に来るまで
の石段を通ってここに登り詰めたという、その喜
びがとても出ている。気持ちの良い、飽きのこな
い、誰が見てもほっとする写真です」。
                  [幾野伝]



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