山陽日日新聞社ロゴ 2012年1月27日(金)
近年、出展が目立つ中華料理店
 奥深い中華、餃子に豚饅
厨房の2人と餃子など
 長江口から国道2号線を西へ、天寧寺の参道を
降りた辺りに位置する「四一餃子」。営んでいる
のは、福山出身の川端眞一さん(39)、小さな頃か
ら父親に連れられ度々この町を訪れていたという。
仕事が終わるのを待つ間、雁木で遊んだ記憶もあ
り、尾道は故郷と同じと話す。「美味しいものを
食べて笑顔で喜んでもらえる、そんな時がとても
楽しく、充実しているんです」と眞一さん。
 09年にオープンした「四一餃子」、福山の飲食
店で経験は積んでいたものの、鮫子に関してはす
べて自己流。皮はパリパリの食感で、見た目より
食すと随分アッサリしている。看板メニューは、
店名にも由来する41個ぎょうざ1500円。家族では
足りないと思いますと、眞一さんが話すように、
ちびっ子たちもパクパクほおばる姿がみられた。
注文をすると厨房の中では、ジューッと蒸し焼き
にする音ではなく、フライパンを小気味よく揺す
るリズムが奏でられる、揚げ焼きというのだそう
だ。餃子屋の誓いと書かれた張り紙には、「お客
様の安全を第一に考え当店ではキャベツは、尾道・
世羅を主に、西日本で生産された食材以外は使用
いたしません。(中略)安全な食材のみを吟味し
使用することをお約束いたします」。幼い子を持
つ親の願いも感じられる。
 鮫子はしそ入り、ミックスなど6個単位、その
他のメニューも充実している。豚骨スープ、それ
に餃子をくわえた豚骨ぎょうざスープなど、豚骨
を丁寧に煮込んでいる。タレごはんに自家製の厚
切りチャーシューをのせたチャーシュー丼は、大・
中・小と大きさを選べ、餃子と組み合わせて楽し
むことも。野菜たっぷりの「ぎょうざ鍋」も好評
で、寒い季節にはピッタリ、野菜が苦手な子ども
たちにもウケが良さそう。
 「以前食べた時と味は違うが、今のが美味しい
ね」と言ってもらえるように−。今に満足するこ
となく日々進化することを目標にしているという。
厨房での補佐や接客は、奥さんの香織さんが担当。
ふたりの笑顔に釣られて、家族連れでの来店も目
立つ。眞一さんが一度食べて感動した種子島産
「安納芋」も取り寄せ、焼き芋もこの季節には店
頭に並ぶ。オリジナルなお店、とにかく美味しい
と喜んでもらえろものを提供したい。自家製の
「ラー油」などもその典型か。川端さん夫婦の爽
やかで明るい笑顔が、同店の雰囲気をぞのまま物
語っている。
 「四一餃子」は、月曜定休。営業時間は、平日
は午前11時から午後3時までと午後5時から午後
8時まで。土・日・祝日は午前11時から午後8時
まで。ただし、なくなり次第閉店。問い合わせは、
0848・23・3770。

「尾街」サイト



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