2011年9月27日(火) 佐藤参議飛び入り 向島亀森八幡宮秋の例大祭挙行 例年以上に勇む神輿に歓声 宵宮では「比婆荒神神楽」が舞う |
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旧向島西村の氏神で、古い歴史と高い格式を有 する向島亀森八幡宮の秋の例大祭が、連休の23日 から25日にかけて執り行われ、多くの参詣客・見 物人で賑わった。 宵宮の24日(土)夜、境内の神楽殿では国の重 要無形民俗文化財に指定される「比婆荒神神楽」 (東城町)が奉納され、尾道周辺ではなかなか観 る機会の無い神楽だけに、町外からの神楽ファン の姿も見られた。 比婆荒神神楽は、県北地方に色濃く分布する荒 神信仰に附随して伝承される神楽で、荒神(一族 の祖先神)を祀る式年の祭りで舞われ、7年、13 年、17年、33年周期には大神楽が三日三晩繰り広 げられる。華々しいショーと化した昨今の神楽と 異なり、神楽の古態をよく留めているところから 国指定の文化財となっている。 序幕は顔見せの舞ともいえる「曲舞」、次いで 「猿田彦」による悪魔祓、メインとなるオロチ退 治の「八重垣」(写真下)と続き、オロチを酔わ す酒を造る松尾明神と、その弟子の室明神(室は 役を担う若者の本名)が道化役で登場し、毒舌も 交えた名調子?を聴かせ、境内をドッと沸かせた。 翌日の本祭には子供と大人2基の神輿が繰り出 し、ヨイヤサーノヨイヤサーの掛け声勇ましく地 区内を巡幸、沿道で待ち受ける住民から大きな声 援と拍手が送られた。その内の一人、地元の佐藤 公治参議院議員は担ぎ手に引きずり込まれて飛び 入り参加(写真上)。叱咤激励を背に心地よい汗 を共に流していた。 大人神輿は地元の青年団組織・向島兼孝会を本 体に、向島消防団、久保亀山八幡宮世話家、御袖 天満宮青年部有志、向東八幡神社有志、更には今 年初参加として、地元に拠点を置く師友塾高校の 教員有志も加わって、例年に増して賑やかな神輿 巡幸を見せた。 秋祭りシーズン真っ只中、10月以降は毎週のよ うに各地で祭囃子が聞こえて来る。 |