山陽日日新聞社ロゴ 2011年5月8日(日)
総合学習の教材にも
レールの断片から制服、写真、電車免許証など..
 オノテツの遺品を寄贈
  
前田さんのご遺族から尾道学へ
遺品を前にご遺族
 既報の尾道鉄道資料集の監修者で、同制作の始
動を見届けた直後に急逝されたオノテツの語り部・
前田六二さんのご遺族から、前田さんが収蔵され
ていた尾道鉄道の遺品が尾道学研究会(天野安治
会長)ヘー括して寄贈され、研究会では【前田六
二旧蔵尾道鉄道資料】として、目録作成・データ
ーベース化の後、保存管理はもとより、資料集と
併せて有効に利活用して行きたいとしている。
 寄贈された遺品は、資料集の「オノテツ・ミュ
ージアム」にも収録されている制服、外套、レー
ルの断片から集電用ポールの部品、新旧の鉄道電
話機、電車の操縦免許証・許可証など、関係者で
しか持ち得ない貴重な品々ばかりで、中にはバス
に使用されたとおぼしきタコメーターらしきもの
も新たに見つかった。
 大半は前田さん個人の所蔵品であるが、オノテ
ツを語り伝える為に多方面から収集された品もま
た多く、改めて前田さんのオノテツに寄せた思い
の程が、これらの遺品を通して伝わって来る。
 寄贈した夫人の前田フジ子さんは、「家の内に
眠らせ、代が代わって何れ散逸するとも限らない
ものだけに、息子達とも話し合い、尾道学の方で
引き継いで頂けれぱと思い寄贈させて頂きました。
立派な本を最後の最後に出して頂き、主人も手放
しで喜んでいるはずです..」と深々と頭を下げら
れていた。
 研究会事務局では、「まちかど尾道学ミュージ
アムとして3年前にオノテツ展を開催し、それが
今回の資料集へ繋がって行ったわけですが、オノ
テツ展再びを望む声が以前からあり、今回の出版
とリンクしての再展示も改めて考えていきたい」
とし、加えて小学校における総合学習等での教材
にも活用してもらえればとしており、希望する学
校があれば下記の連絡先へお問い合わせを(とり
わけ御調及び沿線の学校には最良の教材になるの
ではないか)。資料の貸出と共に講師も派遣可能
(全て無償で対応する)。
【写真】=オノテツの遺品を見つめる前田フジ子
さん。

教材貸出などお問い合わせは
公式ページ「お問い合わせ」より



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