山陽日日新聞社ロゴ 2011年5月1日(日)
白滝山
トランペット鼓笛隊が山頂で演奏
 「観音まつり」にぎわう
  
重井と木ノ西の児童が交流
白滝山五百羅漢で演奏する児童ら
 一昨年「にほんの里100選」に選ばれた因島
重井町、白滝山の「春の観音まつり」が29日、開
かれ、老若男女800人が山頂の観音堂にお参り
した。天気にも恵まれ、絶景の360度のパノラ
マを楽しんでいた。
 主催する白滝山公園保勝会(村上吉信会長)が
急な参道をきれいに清掃し、道端には色とりどり
の花を植え、幟を立て、参詣者を心良くお迎えし
ていた。
 重井小学校の教頭を務め、今年4月の人事異動
で木ノ庄西小学校の校長に昇格した藤原さだめさ
んの仲介で同小5年生7人を招き、重井小学校の
児童と交流した。
 重井出身で大阪でコピーライターとして活躍し
ている村上美香さんが帰省し、詩やエッセイと写
真で父母や故郷への思いを綴った、洒落た「しげ
い帖」を参詣者にプレゼントしていた。
 午後1時から境内で開会式をおこなわれ、はじ
めに村上会長が「こんなに大勢の人に来ていただ
き感激しています。にほんの里100選の選考委
員長、山田洋二監督は景観の美しさは人の情けと
心が映し出されていると言っておられますが、山
頂からのこの景観の美しさを存分に味わってくだ
さい」と参詣者に呼びかけていた。
 コピーライターの村上美香さんは「今、大阪の
道頓堀に住んでいますが、重井が大好きで年に2、
3回帰ってきています。にほんの里100選に選
ぱれて嬉しくて、大阪、東京の人に知って貰いたく
て作品を通してアピールしています。しげい帖を
作りました、みなさんの思い出を書き入れるコー
ナーを設けていますので、是非書き込んでくださ
い。大震災で故郷をなくした人もいますが、いつ
でも帰ってこれるよう、皆さんが守ってくれてい
ます、ありがとうございます」とお礼を述べた。
 招待された木ノ庄西小、道町芽依さん(11)が
「今日は招待していただいて有り難うごさいます。
急な坂道で疲れましたが、きれいな景色を見て疲
れが吹き飛びました。重井小のみなさんと交流す
るのを楽しみにしています」と挨拶した。
 このあと山頂付近で三藤和枝教諭が指導する重
井小学校5、6年生45人によるトランペット鼓笛
隊が「きらきら星」、「鉄腕アトム」、「校歌」、
「聖者の行進」の4曲を披露=写真=し、大きな
拍手を浴びていた。
 にほんの里100選に選ばれたことと保勝会の
積極的な活動でこれまで3000人前後だった参詣客
が1万人に増え、しまなみ海道の名所として脚光
を浴びている。

場所はこちら



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