山陽日日新聞社ロゴ 2011年4月12日(火)
芳醇辛口
ご当地米を使って地産地消のお酒を
 尾道米100%のお酒発売
  醉心山根本店が4月〜販売開始
ポスター
 広島銘酒として知られる「醉心」醸造元の(株)
醉心山根本店(山根秀朋社長、三原市)では、尾
道米100%で造った日本酒を製造し、4月から
販売を開始した。
 ご当地米を使った地産地消型の酒造りをとの趣
旨で、尾道、三原、福山の3市で展開され、それ
ぞれにご当地米を用い、それぞれの土地で販売さ
れるもの。
 「全量尾道米使用 【尾道散策】 芳醇辛口乃
酒」と銘打った醉心尾道ラベルで、720ml
¥1050円(税込)。市内の酒店、デパート、ディ
スカウントショップなどで取扱う。
 ラベル写真(坂本洋一氏撮影)には、向島ドッ
ク上空から尾道水道、尾道三山を望む空撮風景が
使用され、一目瞭然に尾道らしいパッケージに仕
上がっている。
 醉心営業担当の西原明宏さんは、「尾道のお土
産としては勿論、地元の方にも尾道米のお酒は如
何なるお味か?、是非試して見て頂ければ..」と
呼びかけている。
 醉心は万延元年(1860)創業になり、明治以降
幾多の賞に輝き、大正年間の全国酒類品評会にお
いては3回連続1位を獲得して名誉賞を受賞。そ
れ以後「名誉醉心」として全国、更には海外へと
その名は広まった。
 日本画の巨匠・横山大観が終生愛飲した酒とし
ても著名で、大観にとって醉心が主食となり、米
飯は朝食に軽く一杯程度で、後は醉心でカロリー
を摂取していたという。
 醉心と大観との出会いは、先々代社長の山根薫
氏との出会いに始まるもので、『酒づくりも、絵
を描くのも芸術だ』との大観の言葉に感動した薫
氏が、一生の飲み分を約束、その返礼として大観
から毎年一枚ずつ作品が寄贈され、それが今に同
社の「大観記念館」として結実している(同館は
3年に1度、文化の日のみ一般公開)。
 同社では近年、若手スタツフを中心とした商品
開発に力を注いでおり、「温故知新」で歴史の厚
みに若々しい新たな感性が吹き込まれている。
 醉心お問い合わせ先L
(代表)O848・62・3251
HPアドレスhttp://www.suishinsake.co.jp/



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