山陽日日新聞社ロゴ 2011年3月15日(火)
日比崎中学校
 東北沖の巨大地震尾道駅前で浄財募る
 「善意の輪」、市内全域にひろがる
活動する中学生と献金する市民
 卒業を間近に控えた日比崎中学校(井上一男校
長)の3年生と保護者が14日、JR尾道駅前で東
北太平洋沖地震の募金をおこなった。道行く人も
生徒達の熱心な呼びかけに応じていた。
 巨大地震に見舞われ、困っている人達をみかね、
生徒達が自発的に募金しようと立ち上がり、卒業
を控え、授業がない3年生18人と楼浩明PTA会
長ら保護者6人が14日午前8時からJR尾道駅前
で募金を始めた。
 生徒達は大きな声で「ご協力をお願いします」
と通勤客や道行く人に呼びかけ、ほとんどの人が
立ち止まり、募金に応じ=写真上=、「頑張って
ね」と生徒達を励ましていた。
 2時間で24万4000円の募金が集まり、送金した。
 3年生、児玉綾さんは「私自身、何かできるこ
とがないかと考え、募金をはじめました。地震に
見舞われ、困っている人達に少しでも役立てれば
と思っています。みなさん心良く募金に応じてい
ただき、感謝しています」と話していた。午後4
時から2時間、夕方のラッシュアワーの時間帯に
再び、募金をおこなった。
 巨大地震の募金は12日の土曜日にもおこなわれ、
日比崎中出身の北高、東高を中心にした高校生が
尾道駅前で募金し26万円集まった。その輪が広が
り翌13日の日曜日にも市内の高校生が同じく尾道
駅前で募金し24万円の浄財が集まり、14日朝、市
役所で平谷市長に計50万円を手渡した。
 広島市では尾道出身の生徒が加わった募金では
54万円が寄せられている。
 善意の輪は広がりをみせ今後、全中学校で取り
組んでいく計画が立てられている。



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