山陽日日新聞社ロゴ 2011年1月23日(日)
御調町公文、来園者がもぎ取り体験
 『農』第二の人生楽しむ
  「高西いちご園」収穫シーズンに  
イチゴ園の夫妻
 御調町公文、高西孝行さんと菊美さん夫妻が今
年も、もぎ取りのいちご農園をオープンし、収穫
シーズンを迎えている。16年目となり、「甘くて
美味しい」と週末を中心に市内外から多くのリピ
ーターが訪れている。       [幾野伝]

 兼業農家に生まれ育った高西さんは、旧御調町
役場に勤めながら米作りをしてきたが、58歳で退
職したのを機に、野菜といちご栽培に切り換えた。
菊美さんも60歳で会社を定年退職して、本格的に
加わった。
 新種のいちご栽培にも積極的で、独学で技法を
習得し、「ただ買ってもらうのではなく、町の子
供達にも直に作物に触れてもらいたい」と来園者
による「もぎ取り体験農園」にしている。今年で
16シーズン目になった。
 いちごはビニールハウス1棟(600平方m)
で、味に深みがある「レッドパール」と「さちの
か」。作業の効率化などから、いちごは現在、高
設の水耕栽培が主流になっているが、高西さんは
「やはり食べ物は土で育てた方が味が濃い」との
信念で土耕栽培を続けている(=写真)。
 毎年9月の畝作りからスタートし、前年の12
月から生育した親苗を元に育てた子苗を10月に定
植して、現在の収穫時期を迎えており、足かけ3
年に亘る作業になる。
 今シーズンは気温が氷点下に下がる日が多く、
ハウスは全て二重構造にして防寒。3度Cになる
と自動で灯油ボイラーを焚いて温度調整、未明か
ら早朝にかけての電照システムで日照不足を手助
けしている。
 隣のハウスではプロッコリーのもぎ取りも行っ
ており、菊美さんが手作りしたいちご酒や切り干
し大根などの加工品とともに、道の駅クロスロー
ドみつぎでも人気の商品になっている。
 口コミや雑誌に紹介されたことなどで評判が広
がり、週末には尾道だけでなく福山や三原、広島
市内などからも訪れ、リピーターが半分を占める
という。5月下旬まで収穫が楽しめる。
 「何よりもお客さんと話し、触れ合うのが楽し
い」と語る社交的な高西さんは、退職後の第二の
人生で農業を楽しむおしどり夫婦として、たびた
び取材を受けている。
 入園は無料で、30分の食べ放題は高校生以上
が1300円、中学生800円、小学生400〜
600円、幼児300円。もぎ取り販売は100
gが180円で1パックはほぼ500円。
 問い合わせはtel 0848-77-0900(ハウス)か、
090-8066-6921ヘ。

(グルメサイトなどにも電話番号が載っているので
こちらでもそのまま載せました・転載責任者)



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