2010年9月18日(土)
灯りまつり
風光表現歴史や伝説テーマに
 11の会場デザイン
  尾道大ひかりアート研究会
並べられた光アート(過去の作品)
 (続報)10月9日、尾道市街地と向島兼吉の合
わせて26ヶ所で、3万個のぼんぼりを飾って繰り
広げられる第七回「尾道灯りまつり」。このうち
メイン会場となる駅前広場や寺社など、11ヶ所の
ぼんぼりの配置デザインが、尾道大学の学生有志
でつくる「ひかりアート研究会」のメンバー31人
によって考案、発表された。
 ひかりアート研究会がデザインを担当する会場
とテーマ、担当学生は次のとおり。2年生がリー
ダーとなり、それぞれ会場に合った歴史や伝説を
テーマにしている。
◆持光寺「ひかりの海」(寺を月に見立て、月が
反射した海のイメージで)百代吹雪・山村有理。
◆海福寺「三つ首様」(寺に伝わる三つ首様の伝
説をモチーフに)上井美智子・志牟田夏紀。
◆光明寺「新しい風」(寺周辺に移住してきた人
々の活気を表現、風車をモチーフに)山本晶大・
手島大智・諏訪優香。
◆宝土寺「−えん−」(風が表すゆるやかな曲線
と、陶芸のろくろが回るようすをデザイン。円と
曲線で出合い、繋がりを表す)平井雅泰・石山正
修。
◆西國寺「龍との飛翔」(境内全体を使って龍が
天に昇っていく姿を表現)岡本晴夏・津田秀美・
石松絵里・安部浩美・松永華奈。
◆駅前緑地「波の通り道」(中央にドラマ「てっ
ぱん」のステージ、波と波の間を歩き、波紋の中
に入れる)池田伊代奈・押川瑠衣・松崎葵。
◆しまなみ交流館前「尾道の案内人」(尾道の町
に多くいる猫で、灯りまつりの夜道を案内)尾崎
光・重仁碧。
◆本通り、商業会議所前広場「ドビンの散歩道」
(ドビンに感謝し哀悼の気持ちを込めて、トンボ
と遊ぶようすをイメージ)白川愛・平藤文乃。
◆長江口、ゆとりの広場「桜の通り道」(花びら
の中に入って座って休めるようにレイアウト)吉
川麻衣子・茶畑陽子。
◆向島兼吉「塩田」(かつての塩田の風景を蘇ら
せ、歴史と時代の移ろいを感じてほしい)今村美
紀・泉洋江。
◆西郷寺「七つのハート」(七福神の心を七つの
ハートの形で表現)上月もえ・片山奈美・後藤理
沙・中野江梨子・平塚知仁・横山茜。

白い幕で「まるみ龍のうろこ」
御調地区が担当する浄土寺

 同夜、灯りまつり会場の一つで、御調中央と西
小、御調中学校がデザインや設置を担当する浄土
寺ではアートイベント「まるみ龍のうろこ」と音
楽イベント「山路みほ筝コンサート」が開かれる。
 アートイベントは通称「まるみ」と呼ぱれた御
調町の旧町章を使って、地元の子供達と町内在住
の映像作家梶高慎輔さん、美術家の梶高果代さん
とが共同制作したオリジナルの白幕を、国重文の
阿弥陀堂の正面に吊し、そこに龍に関する映像を
投影する予定。コンサートのゲストはヴァイオリ
ンの沖増菜摘さん。
 18日には御調中央小学校体育館でワークショ
ップを開き、19日から26日には市交差点にあ
る御調オートを会場にオープンスタジオを設けて、
誰でも作業に参加できるようにする。
                  [幾野伝]



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