2010年7月27日(火)
岩子島厳島神社管弦祭
 幻想的な「平安絵巻」
  提灯がゆらめき優雅な調べ
海を行く管絃船
 向島町岩子島、厳島神社「管弦祭」が24日夜催
された。岩子島海水浴場の沖合で御座船の提灯が
ゆらめき、幽玄な雅楽の調べが奏でられ、幻想的
な平安絵巻が繰り広げられた。
 岩子島民俗伝統保存会(三阪博幸会長)主催の管
弦祭で復活して15年目を迎え、町内外から1000人
近い観客が訪れた。
 永山宗忠宮司が管弦船の巡幸の安全祈願をおこ
なったあと、西の筆掛山の山の端に夕陽が沈みか
けると松明を炊いた、さいとう木船を先頭に御神
体の天秤を安置し、大提灯を飾りつけた御座船、
そのあとに伴走船2隻が真っ赤な大鳥居前から出
発し、塩釜神社沖合の尾道水道をゆっくり旋回し
た。
 岡本英明大組長らが鯨島に上陸し、海の守り神
「鯨島神社」に御神酒を供え、海運の隆盛を祈っ
た。
 夜のとぱりが降り、暗闇につつまれると鯨島か
ら海水浴場に御座船など4隻が戻り、鉦、太鼓、
笛による「チャンギリ」、「笙の笛」の雅楽の調
べにのり大鳥居の前の海面を旋回した。4隻に飾
られた提灯が海上にゆらめく幻想的シルエットは
平安絵巻を彷彿させ、観衆を魅了した。
 大鳥居前に御座船が着くと永山宮司が出迎えの
神事を執り行い、御神体の天秤が陸に上げられ、
リズミカルな天秤太鼓にあおられながら伝統保存
会や子ども会のメンバーが四方の縄を引っ張り天
秤を動かしながら厳島神社社殿を回り奉納した。
 御神体の天秤は再び、御座船に乗せられ管弦の
調べにのり、ゆったりと海上をまわった。
 岩子島厳島神社は安芸の宮島に次ぐ古社だと伝
えられ、江戸時代寛永9年(1632)に再建された
記録が残っている。祭りも宮島の管弦祭の流れを
くんでいる。
 一昨年度、地域伝統文化功労団体に選ばれた。



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