2010年7月15日(木)
尾道祇園祭・三体神輿廻し
 復活果たした神輿洗い
  一番着けの三巴神輿が海へ突進
海に落とされた神輿と、そのまわりで泳ぎながら洗う人々
 かつては尾道最大の祭として近郊近在にその名
を知られた尾道祇園祭・三体神輿廻しが、10日(土)
夜、土堂渡し場・尾道渡船場前で繰り広げられ、
担ぎ手も観客も例年以上の盛り上がりを見せた。
 神社を出発した三体は、一巴のスサノオ神輿
(担ぎ手=久保八幡宮世話家、久保地区体育協会、
あいまち委員会、向島兼好会、JC有志)が本来
の久保地区へ、二巴の櫛稲田姫神輿(担ぎ手に御
袖天満宮有志、向東八幡神社有志)が本来の十四
日(長江)地区へ、三巴の稲田宮主神輿(担ぎ手
=一宮神社総代、青年部有志)が土堂地区と、そ
れぞれの町内を練り進み、八坂神社の神の幟が立
つ渡し場へ集結した。
 尾道ベッチャー太鼓女子メンバーによる、熱い
汗はとばしる勇ましい太鼓の音に乗って、幟へ一
番に着ける″一番着け″の権利を争うタイム・ト
ライアルがスタート、今年はどの神輿も勢いと速
さが感じられるものがあった。
 結果は順に三つ巴..4秒08、二つ巴..4秒69、
一つ巴..7秒30と続き、一宮さんチームによる三
つ巴が5連覇を記録した。
 一番着けとなった三つ巴から順に幟の下へ着け
られ、″ヨイヤサーノヨイヤサー″の歓声渦巻く
中、歴史と伝統を誇る三体廻しが繰り広げられ、
有終の美が飾られた。
 一体ずつ幟から離れて退場して行く中、勝者と
なった三つ巴が最後に残り、勝ち鬨の気勢を上げ
るかの様に神輿を練り進めた。
 通常ならばこれで終わるところだが、幟から離
れた三つ巴は桟橋(船着き場)へ駆け下り、その
まま海の中へ落とされると、海中で神輿が廻され、
こちらも歴史的に意味のある「神輿洗い」(潮水
によって神輿を洗い清めるもので神事的な意味合
いを持つ)の光景が再現された。
 安全面と神輿のダメージ防止の観点から、長ら
く取り止めとなったままであった神輿洗いだが、
ここ最近の原点回帰・温故知新の祇園さん復活へ
の勢いに乗るかの様な、華々しいフィナーレとな
った。
 三休みこし保存会の佐々木智朗会長は、「余り
にも突然の出来事で、最初は何が起こったのか分
かりませんでした。神輿洗いなど誰も予想だにし
てなかった事なので、ただただ驚くばかりでした。
しかしこの勢いが本来あるべき祭の姿なんでしょ
うねえ..」と、興奮気味に感想を語っていた。
 「写真」上=海へ入った神輿(山中仁氏提供)、
下=海で清めを受ける神輿(浦谷典功氏提供)。



ニュース・メニューへ戻る