2010年6月26日(土)
三輪「バタンコ」
 道狭い尾道の町ジャストサイズ不便も楽しむ
 自営で活用し来月に仲間も
  奥上純生さん魅力語る
三輪トラック「バタンコ」
バタンコの後ろ姿
バイクのようなハンドル
 尾道の町にはジャストサイズです−。戦後の日
本、現在もフィリピンやタイ、ベトナムなど東南
アジア、イタリアなどヨーロッパでも見られる三
輪車の通称「バタンコ」が尾道の町を走り、その
可愛さから話題になっている。近く仲間も増える
ことになっており、徐々にその輪が広がっていく
か注目される。           [幾野伝]

 バタンコを所有するのは奥上(おくがみ)純生
さん(30)=写真上。久保町(番所バス停前)で
お好み焼パルを家族で経営しており、昨年12月、
商売でも使う軽トラックをネットオークションで
探している最中に、新車のバタンコを偶然見つけ、
そのまま落札した。
 水冷4サイクルのガソリンエンジンは排気量200
cc。扱いは中型バイクになるが3人乗りで、運転
には普通免許証が必要。全長240cm、幅125
cmでホロの屋根。車重は約300kgある。車名は
「アミーゴ」(中国製)。
 時速は最高80km、もちろん高速道路も走ること
が可能。「雨風が防げ、町なかを走るならこれで
充分ですよ」と奥上さん。燃費も1リットルあた
り25〜30km走り、車検もないことからとても経済
的だと話す。
 ハンドル周りはまさに2輪車の仕様で、速度計
やタコメーター、水温計、燃料系などが備わる
(=写真下)。アクセルはスロットルでブレーキ
は右ペダル、左がクラッチ。5速マニュアルは
「スーパーカブ」と同じロータリー形式で、「初
めはバランスを取るのが難しかったです」。
 週に4、5回は町乗りしており、厨房に置く生
け簀用に、尾道水道から200リットルの海水を
タンクに入れて店まで運ぶことがあり、その時に
は後ろの荷台が重宝する(=写真中)。
 「クーラーもヒーターもなく、乗り心地は正直
良くないし、故障もありますが..」と笑う奥上さ
んは、北海道の酪農学園大学に在学時から、バイ
クを自分でメンテナンスすることが好きになり、
独学。バタンコもバックギアのレバーを自分で取
り付けたり、先日はラジエターの給水系の故障も
自分で修理するなど、不便も趣味を生かして楽し
んでいるようす。
 希望があれば、店のお客の代行運転もバタンコ
で行っており(無料)、話題には事欠かない。2
歳になる息子を隣りに乗せて走ることもあると言
う。
 現在全国でも100台ほどしかなく、尾道市内
では恐らく第1号。
 「行き交う人みんながこっちを見て、初めは恥
ずかしかったですが、今は慣れました。観光客に
記念写真を頼まれたこともあります。でも道が狭
い尾道の町なかではこの車がジャストサイズです
よ」と半年間乗った感想を語る。
 来月には、市内のある企業経営者が同車種を購
入することにしており、すでにクラブを作って交
流も始めているという。



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