2010年5月13日(木)
なかた美術館南仏の「水辺の風景」
 ビュフェとアイズピリ展
展示される港の風景画

ヨットが並んでいる絵
 潮見町、なかた美術館で同時代を生きたフラン
スを代表するポール・アイズピリとベルナール・
ビュフェの「水辺の風景」を開いている。9月5
日まで。
 アイズピリは1919年パリに生まれ、現代具象画
家としてフランスを代表する作家として世界中に
ファンを持ち、91才を迎える現在も精力的に描き
続けている。展示しているのは、なかた美術館が
所蔵している南仏の青い海で繰り広げられる「サ
ントロペ湾のレガッタ」=写真上=や「カンヌ
の港」など軽快な筆使いと明るい色彩の海辺の風
景10点程が並べられている。
 一方、ビュフェは1928年パリに生まれ、両親が
不仲で精神的に満たされない幼年期を過ごした。
ブルターニュー地方の小さな港町や海が唯一の笑
顔をもたらせてくれる場所だった。ビュフェの幼
い頃の思い出を彷彿させる「風景」や輪郭を鋭く
太い線で描く独自のスタイルの「ヴァンスの港」
=写真下=など個人所蔵を中心に7点を展示して
いる。ビュフェは1999年に亡くなるまで自己の表
現を探求し続けた。
 このほかモーリス・ユトリロの「パリのマラケ
ー河岸」、アルベール・マルケの「霧に煙る港」、
萩原高徳のヴェニス「サンジョルジヨ・マッジョ
ーレ」など水辺の風景画を紹介している。
 入場料は一般500円、中高大学生は100円。
月曜日が休館。

なかた美術館の情報は公式ページで



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