2010年4月24日(土)
戦前の尾道を写す【ガラス乾板】発掘第二弾
 舗装中の本通りや祇園さん
  薬師堂の旧家から発見される
本通りを走るロードローラー
海岸での祭りの様子 大勢の人 神輿
 先日開かれた尾道学研究会(天野安治会長)通常
総会終了後、ここでサプライズなご報告を..と、
昨秋の絵葉書原板のガラス乾板発掘(元盛文館書
店・射場昭人氏寄贈)に続いて、またまた戦前
(より昭和初期に近いと見られる)に遡るガラス
乾板が掘り起こされた事が事務局から発表された。
 それによると、今回は一般家庭の内で撮り溜め
られていたガラス乾板になり、薬師堂町(十四日
元町)でかって砂糖等を商つておられた商家・村
尾新(あらた)さん方から出て来たもので、それ
ぞれに複数枚の乾板を収納する小箱が十数箱と、
まとまった形で見つかったもの。
 フィルムと違い、その取扱いをどうしたものか
と思案していたところ、運良く尾道学の協力者で
ある同級生の目に留まり、直ちに尾道学研究会の
もとへ運び込まれたという次第。
 十数箱の内の大半は、一般家庭だけあって家族
写真(人物を写したもの)で占められているが、
それらに混じって「鉄道」、「港」、「祭り」な
ど、当時の尾道風景を切り撮ったものが豊富に含
まれている事が、ライトボックス(下から光りを
当てて浮かび上がらせる機材)によろチェックで
判明し、前同同様そのままデジタル現像へ回され
るに至った。
 尾道学研究会の手によって選別された内訳は以
下の通り。
 ■鉄道(尾道駅や蒸気機関車など。国道敷設以
前の鉄道沿線写真は貴重)..11枚■港風景(浚渫
作業や大阪商船、尼崎汽船部の定期船、公営渡船
桟橋など)..6枚■祭り(祇園祭・三体みこし、
みなと祭及び御大典奉祝パレード?)..10枚■本
通りの舗装風景..2枚■その他(千光寺公園、浄
土寺山頂からの市街眺望など)..20枚、総計49枚
(内、フィルム6枚)。
 尾道学研究会では、来月21日から開催する【私
の尾道遺産】展(尾道学文庫・林芙美子特別展と
併設)などにおいて展示公開の場を設けたいとし
ている。
 「写真上」本通りの舗装風景..ロードローラー
が舗装をしている本通りを写す。背後に立ち並ぶ
商家には、右から「小林呉服店」、「山に正の屋
号を持つ呉服洋反卸商」、「井の文字が付く玩具
商」、一軒置いて「金谷酒店」が確認出来る。小
林呉服店の現在は中央街だが、古くはセンター街、
海産物商「竹内」の位置にあったといい、戦前の
同界隈を写したものと判明した。
 「写真右」祇園祭三体廻し..荒神堂浜(住吉浜)
での三体廻しを海上(船上)から撮ったなかなか
の一枚。「汽船のりば」の看板が掛かる左端の建
物群は、現在の中央桟橋・商工会議所ビルの位置。
右手の真四角な建物が荒神堂浜派出所(交番)で、
屋上では偉そうな警官が高見の見物、と同時に荒
くれ神輿の警戒に当たっている(戦後の三体廻し
で、神輿が体当たりで突っ込んだ交番がこちらに
なる)。右端建物の屋根上には、「大阪商船荷客
取扱・豊田回漕店」のタワー状看板が写る。



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