2010年4月10日(土)
文化財協会
 江戸後期尾道市街33ヵ寺巡る
  創立50周年で復刻版の「双六」を
双六
 尾道文化財協会(菅野良三会長)が創立50周年
を記念して、「玉浦尾道神社佛閣巡拝双六」の復
刻版(300円)と寺院を写真と文章で紹介する
ガイド本「尾道の寺々58ヶ寺」の改訂(第三版、
400円)を出版、尾道土産などで人気を呼んで
いる。
 1960年3月6日に、浄土寺・方丈で総会が
開かれ設立した尾道文化財協会は、市民団体とし
ての活動がちょうど半世紀になった。いずれも設
立25周年を記念して制作した「双六」と寺のガイ
ド本を再び出版したもの。
 和紙製の「尾道神社佛閣巡拝双六」(縦39×横
54cm)はもともと、江戸時代後期、尾道の豪商が
子供の正月遊び用などで作り配布したと言われて
おり、25年前に同協会が、市内の個人が所有し
ていた原版から刷られた当時の物を借り受けて復
刻させた。
 現在、尾道の中心市街地には25ヵ寺あるが、双
六には33ヵ寺の名前が見られ、当時の町の繁栄振
りが感じられる。
 テーマを「徒然忘草」(つれづれのわすれなぐ
さ)とし、「隠居の御伽、病人紛草、子供衆のも
て遊び、旅人の路志るべ、冬ごもりの友、船中の
なぐさみ、諸入御気はらしのために売弘るものな
り」と、作者のメッセージも記されている。
 浄泉寺をスタートし、西國寺があがりのゴール。
途中には、寺の説明や「やすみ」もあり、サイコ
ロは「○」が一つ、「△」が三つ進めるなど、独
特な紋様の目になっている。
 進行順は浄泉寺→亀山八幡宮→地蔵院(廃寺)→
正念寺→西郷寺→毘沙門堂(廃寺)→水之庵(廃
寺)→浄土寺→海龍寺→満福寺→海徳寺→極楽寺
(廃寺)→厳島明神→常称寺→住吉社→持光寺→
光明寺→西の坊(廃寺)→南の坊(廃寺)→宝土
寺→天寧寺→艮社→千光寺→妙宣寺→慈観寺→正
授院→御袖天満宮→大山寺→常福院(廃寺)→般
若院(廃寺)→持善院→金剛院→西國寺。
 ガイド本「尾道の寺々」は尾道佛教協会が創立
130年を記念し、制作に協力。初版は98年で、
翌年には第二版を制作した。文化財協会では、市
内の58ヵ寺の写真を全て撮り直し、解説文も一部
を改訂した。「ポケットサイズなので、寺院を回
る場合に活用頂ければ」と話している。[幾野伝]



ニュース・メニューへ戻る