2010年4月10日(土)
写真家、村上さん
初刊は爽籟庭園茶室「明喜庵」
 シリーズで「尾道美の回廊」
  日本に誇る郷土の魅力の再発見
3冊の表紙
 写真家で尾道大学非常勤講師、村上宏治さんが
シリーズで「知るを楽しむ尾道美の回廊」を発刊
している。村上さんは「尾道には奈良、京都に劣
らず負けない日本に誇れる宝物があります。尾道
の魅力を再発見してもらおうと企画しました」と
話していた。
 既に3号まで発行、初刊が「爽籟軒庭園茶室
『明喜庵』」、2号が「神々と暮らす山波」、3
号が「国宝の寺浄土寺『露滴庵』」で、「今後も
西國寺、千光寺、西郷寺、雁木や小路など12回
もしくは24回シリーズで尾道の魅力を伝えてい
きたい」(村上さん)と尾道に対する愛情と意気
込みを語っていた。
 初刊の茶室明喜庵はA3版8ページで千利休の
茶の湯の歴史から掘り起こし、明喜庵が日本で数
例しか許されなかった写しの茶室であったことを
解き明かしている。歌道で「本歌」とそれをコピ
ーした「写し」があるように茶室も火災や災害で
失われた場合に備え、写しを作っていた。尾道に
は写しの茶室が二つあり、一つは秀吉愛用の現存
最古の燕庵の写しである浄土寺露滴庵ともう一つ
が利休作、山崎妙喜庵待庵の写しの爽籟軒の明喜
庵。江戸時代、明喜庵を移築した尾道の豪商、橋
本吉兵衛の文化、芸術や教養の高さと財力には目
を見張るものがある。明喜庵の空中からの見取り
図と掛け軸や築山など一つひとつを丁寧に説明し、
茶室が何故狭いか謎解きをおこなっている。茶の
美意識や茶の湯と菓子、爽籟軒と文人たちでは本
因坊秀策、頼山陽、平田玉蘊、田能村竹田を紹介
している。
 明喜庵を歴史的に掘り起こし、これまで知られ
ていなかった事実を発掘し豊富な知識に基づき解
説、カラー写真をふんだんに使い、見やすく読み
やすい編集になっている。
 2号の「神々と暮らす山波」は山波とんど、餅
つき神事、山波神楽と山波と神様のつながりや写
真で綴る山波今昔物語、山波の田園風景を愛した
森谷南人子を取り上げている。
 3号の浄土寺茶室「露滴庵」は秀吉が愛した現
存最古の燕庵の写しの露滴庵や京都→向島→尾道
と旅した露滴庵、技を凝らし贅をつくした茶室の
全貌を明らかにしている。
 村上さんは「尾道には日本にとどまらず世界に
誇る財産がいっぱいあります。子どもから大人ま
で我が街の魅力を発見することで街を愛し、誇り
を持ち生活できればという思いで美の回廊を企画
してみました」と述べていた。4日におこなった
尾道東ロータリークラブ主催の「知を楽しむ尾道・
美の回廊」探訪バスツアーは満員の盛況で盛り上
がった。
 美の回廊シリーズは無料で配付、申し込み問い
合わせは村上アーカイブまで。

上記ページ「プロフィール」にtel番号などあり



ニュース・メニューへ戻る