2010年3月28日(日)
「大林さん、次の映画は まあだ会」(4)
 挑戦する若者に愛情」
  劔岳−の木村大作さんは会場に呼掛け
壇上で話す木村さん
 (続報)大林宣彦監督の受章を祝う会では、60、
70年代からCM、映画を作ってきた旧知も顔を揃
え、それはテレビ、映画界に限らず音楽界、文学
界と幅広く、まさに「個人映画」の歴史を物語っ
ていた。その一部を紹介します。  [幾野伝]

[島田昌幸・テレビ東京社長]これからもたくさん
映画を撮って下さい。
[大谷信義・松竹会長]大林さんはスタッフをとて
も大切にする監督さん。トラブルがあった時も、
きちんとスタッフの側に立って、問題解決にあた
られ、気持ち良かったことを思い出す。
[石上三登志・映画評論家]大林さんは幸せを運ぶ
人。
[赤川次郎・作家]大林さんには、私の作品で何本
か映像化して頂いた。私にとって最高の日本映画
は尾道映画《ふたり》です。
[伊勢正三・ミュージシャン]監督は映画人だけで
なく、素敵なミュージシャンでもあります。
[椎名保・角川映画社長]監督と出合って、一緒に
映画を作れたことは幸せ。また一緒に仕事したい。
[小田桐昭・イラストレーター]貧乏な青春時代か
らCMでお付き合いさせて頂いており、受章はと
ても嬉しい。
[ミッキー・カーチス]監督とは同い年で、恭子さ
んとは大学の同級生で、これまで4本出させて頂
いている。落語家の立川談志さんは、病み上がり
なので先に帰ってしまったが、「宜しく伝えて下
さい」と言っていた。
[平田オリザ・劇作家]私は監督夫妻の甥でして、
また映画にも出させて下さい。
[堀威夫・ホリプロ創業者]40年ぐらい前、一緒に
ハリウッド、アリゾナと回った『マンダム』のロ
ケーションを思い出す。ますます頑張って。
[久松猛朗・衛星劇場社長]うちのチャンネルで、
昔のよい映画をたくさん紹介してもらっている。
[矢内廣・ぴあ社長]ぴあフィルム・フェスティバ
ルで審査員をして下さっている。8ミリから始め
た監督は、映画を志す若者世代にも温かい愛情を
持って下さっている。
[和崎信哉・WOWOW社長]《その日の前に》で
は、我々社員にも映画の面白さ、凄さを身を以て
教えて頂いた。
[高畑勲・アニメーション映画監督]長年、さまざ
まな所でお付き合いさせて頂いている。
[広瀬道貞・民放連盟会長]大林さんは、作品ごと
に人が驚くような映像を作ってきた。「本流」の
監督の皆さんがびっくりするような、刺激を与え
るような仕事をしてきた。今後大林さんを見習っ
て、次々に挑発的な挑戦的な監督が出てくること
が日本映画のためになる。
[山中恒・児童読み物作家]《転校生》《さびしん
ぼう》と全部で6本が原作に。共にまだまだ頑張
りましょう。
[市川森一脚本家]監督の作品は本を書き上げるプ
ロセスが面白い。
[山本晋也・映画監督]最初に見たのが65年頃の8
ミリ作品で、面白かった。私を役者で使ってくれ
たのは山田洋次さんと大林さんだけ。大林さんは
「精神科医」みたいで、尊敬している。でも、ロ
マンポルノを一本撮っておいてほしかった。
 他にも映画監督の崔洋一さん、ミュージシャン
の高橋幸宏さん、作家の椎名誠さんらがあいさつ
した。
 撮影技師でありながら、映画《剱岳 点の記》
で監督デビュー、今年の日本アカデミー賞最優秀
監督賞を受賞した木村大作さんが乾杯発声した。
 大林監督が「木村さんの《剱岳 点の記》は、
ぼくがこの3年ぐらいで唯一お金を払って映画館
で見た映画。これを見たら黒澤明さんが喜ぶだろ
うなと思った。黒澤さんの時代で終わってしまっ
た映画がある。『映画が変わる』ことはあるが、
ある種の良い映画が無くなるのは良くない。木村
さんはその続きをやっている」と称えた。
 毒舌家で知られる木村さんは「今日の会場の人
の多さに驚いた。この『次の映画はまあだ会(か
い)』なんて、簡単じゃないですか。これだけの
人がお金を出し合えば、大林さんはすぐに次の映
画がやれるんですよ。言葉だけじゃなく、行動し
て下さい」と、会場を笑わせた(=写真)。



ニュース・メニューへ戻る