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2010年3月20日(土) 柔らかで優しい日常風景 佐藤育余さん故郷尾道で2回目の個展 |
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女流画家として活躍している尾道市出身の佐藤 育余さんの油絵個展が西土常町、画廊喫茶・孔雀 荘で開かれている。29日まで。 孔雀荘では一昨年8月に次いで2回目の個展で サムホールから15号までの15点を展示している。 故郷尾道を題材にした「文学のこみち」、「生 口島よりひょうたん島」、「坂の尾道」や現在住 んでいる別荘地で知られる伊豆、静岡県田方郡函 南町あたりの「西伊豆松崎より」と日本の風景。 フランス、イタリアにスケッチ旅行し描いた 「ロワール河」や「フィレンチェ」、可憐で愛ら しい少女が買った花を手にしている「マルシェの 花屋」などさりげない日常風景を色彩の美しさと 形で詩情あふれる作品に仕上げ、観る人を魅了し ている。 佐藤さんは栗原小中、尾道東高では故妹尾正雄 さんの指導を受け、武蔵野短大油絵科を卒業。一 時期、女流画家協会、光風会に所属していたが現 在は無所属。広島県美展奨励賞、多摩総合美術展 佳作など入賞を重ね、女流画家として独立。銀座 近江ギャラリー、銀座文芸春秋画廊など中央の一 流画廊で毎年、個展を開いている。 印象派のボナールのように柔らかで優しい作風 が人の心をつつみ、癒している。初日、尾道東高 で共に絵の研鎖に励んでいた独立美術協会会員、 木梨修さんが顔を見せていた。 佐藤さんは「尾道は温かい街で無条件で好きで す。親戚や知り合いにいつも親切にしていただい ています。私の描いた絵に何かを感じていただけ れば幸いです」。個展を開催中、孔雀荘につめて いる。 |