2010年2月20日(土)
港整備に4億円
海沿いに木製のボードウォーク
 西御所上屋、2億円で改造
  「海の道」にビジターバースを設置
尾道駅西海岸沿いの西御所上屋
 国のビジットジャパン、県の瀬戸内、海の道1
兆円構想が動きだし、内外からの観光客の受け皿
として瀬戸内海が脚光を浴びてきた。しまなみ海
道の本土側起点の尾道港は新年度、亀田市政から
課題だった西御所県営2号上屋の改造に取りかか
るほか、「海の道」で近年、小型船舶の寄港が増
えている中央桟橋にビジターバースを設置し、イ
ンフラ整備を進めていく。
 西御所上屋=写真=については整備計画案がほ
ぼ固まり、世界に誇れる観光資源のしまなみ海道
のサイクリング基地、福武書店が今年から始める
瀬戸内国際芸術祭や食のイベントなど多目的空間、
商業テナントの内容で新年度2億円で改造する。
湯崎知事が掲げる瀬戸内、海の道1兆円構想の拠
点施設の位置づけで改造費2億円は県が全額賄う。
 西御所上屋に至る海沿いと海岸線の歩道拡張を
併せおこなう。海沿いはグリーンヒルホテル前に
木製の遊歩道、ボードウォークが50mにわたり整
備されているが西に伸ばし、西御所上屋までの約
200mを1億円かけ整備する。市の持ち出しが
3分の1で2月補正で予算化した。
 サイクリング基地に通じる国道海岸線のグリー
ンヒルホテルから西御所上屋までの南側歩道20
0mを現状の1mから2.5mに拡幅し石張りに
やり替え、自転車と歩行者を分離するとともに渋
滞が起き利便の悪い港湾駐車場への出入り口を国
道海岸線から西の港湾用地に変更するのに新年度、
1000万円を計上している。
 さらに駅前緑地帯の駐輪場を撤去し、賑わい広
場への転換や水際のライトアップなど、今年3月
に本登録される、みなとオアシス尾道の整備が本
格化する。
 平成17年、254隻だったのが平成20年には
611隻と2倍以上も船舶の寄港が増えている海
の駅、中央桟橋に小型船舶用のビジターバースを
8000万円かけ設置する。財源は県3分の2、市が
3分の1。尾道水道を行き交う航行波でヨット、
小型クルーザーなど小型船の横揺れするのを防ぐ
バースで2月補正で予算化した。
 西御所上屋などみなとオアシス空間の整備とビ
ジターバースを含め、ざっと4億円近くが港の整
備に投入され、財源はほとんど県費が充当されて
いる。



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