2009年10月14日(水)
灯りまつり
 9万人訪れ広く認知を
  ぼんぼり三万個が旧市街地灯す
階段を照らす灯り
 第六回「尾道灯りまつり」が10日夜、旧市街
地全域で繰り広げられ、連休初日で天候に恵まれ
たこともあって、昨年より二万人多いこれまでで
最多の九万人(主催者発表)が市内外から訪れ、
賑わった。
 市内の小・中学校と幼稚園、保育所、尾道高校、
市立尾道大学のひかりアート研究会、同大学学友
会が、ろうそくを灯す紙製のぼんぼり三万個に絵
や願い事を書いて製作。「龍の國・尾道」をテー
マに、古寺めぐりコースにある十六力寺をはじめ、
尾道駅前の緑地帯、商議所記念館広場、れんが坂、
久保新開、向島兼吉など旧市街地全域を会場にろ
うそくのアートで演出した(=写真上は御袖天満
宮、下は西國寺参道)。 駅前緑地帯では、川崎
育造委員長と平谷祐宏市長があいさつ、尾道大ひ
かりアート研究会の吉川麻衣子会長と同大学友会
の都我有乃介執行委員長、尾道高校の山下智弘さ
んらがぼんぼりに点灯して開催を祝った。
 主な会場では配置デザインを大学ひかりアート
研究会がリードし、小中学生とPTA、高校生、
地元の町内会などが力を合わせて設置と点灯、撤
去までの運営に携わった。
 駅前では尾道市ジュニア吹奏楽団と市吹奏楽団、
六力寺と兼吉会場、市立美術館では小学生や一般
による音楽発表、関連して土堂小では尾道ユネス
コ協会が協力し、餅をイメージした大きなバルー
ンに映像作品が投影された。他にも落語寄席、茶
道裏千家淡交会による月見茶会などもあり、秋の
夜長を楽しむ催し物が開かれた。
 「今年は大手の旅行会社がまつりに合わせ、東
京発の尾道ウォーキングツアーを企画するなど、
六年目になって尾道の秋のまつりとして広く認知
されてきた」と担当の市観光課では手応えを感じ
たようすだった。
                 [幾野伝]



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