2009年9月6日(日)
大鍛治屋末裔の坂井敬樹さんから
 『失われた風景・尾道』寄贈
  尾道学のお役に立つのならと
海岸の渡船と雁木
 江戸時代から続く尾道の旧家(商家)・大鍛冶屋
の末裔で、現在広島市在の坂井敬樹さんから、ご
自身が撮りためた尾道の記録写真約400枚が、
このほど尾道学研究会(天野安治会長)へ寄贈さ
れた。
 坂井さんは、アマチュア・カメラマンとしての
顔を持ち、自らを″放浪写真家″としている。写
真歴は高校生の頃(昭和20年代後半)からの年季
を重ね、まさに写真は坂井さんにとって人生の良
き友といえる。
 尾道関係の写真では、びんご経済レポート社か
ら集大成的なCD−ROM写真集が2枚出されて
いる。
 既報の広島県民文化センターにて開催された
(終了)、『尾道...セピア色の記憶−絵葉書に見
るありし日のオノミチ−』展を鑑賞された坂井さん
が、会場で配布されていた尾道学の案内リーフレ
ット記載の【尾道発掘にご協力下さい】に呼応さ
れたもので、「50年前の写真ですが、尾道学のお
役に立つのなら…」と、写真データを収録したC
D−ROMが尾道学研究会へ届けられたもの。
 半世紀50年という歳月の中で尾道も大きく様変
わりしており、今では見られない風景ばかりであ
る事から、『失われた風景・尾道』と坂井さんは
タイトルを打たれている。
 駅前、千光寺公園、港・桟橋・渡船、町並みな
ど、昭和30年代から40年代を中心に、ありし日の
尾道、セピア色の記憶が甦って来る写真ばかり。
 尾道学研究会では、集積する尾道学史資料の1
つに位置づけると共に、分類・整理が済み次第ホ
ームページの核として立ち上げられている【デジ
タル尾道学アーカイブ(データベース)」におい
て、一部を公開していきたいとしている。
 ※写真=上・向島から見た尾道(兼吉渡しに、
豪勢だった広島銀行の旧建物、千光寺山にはNH
Kの塔が見える)、下・島からの買い積み(築出
浜かと思われる)。



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