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2009年8月4日(火) 岩子島厳島神社管弦祭 幻想的な「平安絵巻」 提灯がゆらめき優雅な調べ |
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向島町岩子島、厳島神社神社「管弦祭」が2日 夜催され、海水浴場沖合で御座船、伴走船の提灯 がゆらめき、幽玄な雅楽の調べが響き、幻想的な 平安絵巻が繰り広げられた。 岩子島民族伝統保存会(三阪博幸会長)主催の 祭りで復活して14年目。 永山宗忠宮司が管弦船の巡航の安全祈願をおこ なったあと午後7時、夕日が筆掛山の西の端に沈 みかけると松明を炊いた、さいとう木船を先頭に ご神体の天秤を乗せた大提灯を飾りつけた御座船、 そのあとに伴走船2隻が真っ赤な大鳥居前から出 発、塩釜神社沖合の尾道水道をゆっくり旋回した。 岡本英明大組長らが鯨島に上陸、海の守り神 「鯨島神社」に御神酒を供え、海運の隆盛を祈っ た。 夜の帳が降り暗闇に包まれると鯨島から岩子島 海水浴場に御座船など4隻が戻り、鉦、太鼓、笛 による「チャンギリ」、「笙の笛」の雅楽の調べ にのり大鳥居の前の海面を旋回。4隻の提灯船が 海上でゆらめく幻想的なシルエットは平安絵巻を 彷彿させ、1000人の観衆を魅了した。 大鳥居前に御座船が着くと永山宮司が出迎えの 神事を執り行い、御神体の天秤を陸に上げ、リズ ミカルな天秤太鼓にあおられながら伝統保存会や 子ども会メンバーが四方の縄を引っ張り天秤を動 かし、厳島神社社殿を回り奉納した。 天秤は再び御座船に乗せられ管弦の調べにのり、 ゆったりと海上をまわった。 岩子島厳島神社は安芸の宮島に次ぐ古社だと伝 えられ、江戸時代寛永9年(1632)に再建された 記録が残っている。祭りも宮島の管弦祭の流れを くんでいる。 昨年度、地域伝統文化功労団体に選ぱれた. |