2009年6月27日(土)
安保商店創立50周年
 エコール・ド・パリ絵画展
  シャガールや藤田嗣治ら10点
さりげない町並み風景 ユトリロ「サン・ベルナール」
並んで座る2人の女の子 藤田嗣治「二人の友達」
 安保商店(安保雅文社長)は創立50周年を記念
して潮見町、なかた美術館でコレクション展を開
いている。8月9日まで。
 安保商店が20年近くかけた収集した20世紀前半
にパリで活躍した作家たち、いわゆるエコール・
ド・パリの絵画を中心に10点を展示している。
 女性らしい柔らかで豊かな感性で夢みるような
美しい女性を描いたローランサンの「婦人像」、
街並みや建物の壁を白やクリーム系統で描いたユ
トリロの「サン・ベルナール」=写真上=、スラ
ブ民族とユダヤ人の神秘的伝説を反映させた独特
の夢想物語のシャガールの「ニワトリと花束」、
明るく豊かな色彩で田園風景を描いたルノワール
の「カーニユ風景」。
 日本の伝統美を踏まえ、陶器の肌を思わせるよ
うな、すべすべした白い画面がフランス人の心を
とらえ名声を博した藤田嗣治の「二人の友達」=
写真下=やパリの裏通りの街並みの薄暗い壁や堀
を描き日本よりパリで評価された萩須高徳の「風
景」など見応えのある作品が展示されている。
 安保社長は「名の通った親しみやすいエコール
・ド・パリの絵画を17年前から収集しはじめまし
た。初めに買つたのはセーヌ河岸を描き続けたヴ
ラマンクの『駅前の道』でした。社内に飾ってい
ましたが50周年を機に多くの人に鑑賞してもらお
うとなかた美術館に展示しました」と話していた。
 入館料は大人500円、小中高大学は100円、
ただし市内の大学生以下は無料。月曜日が休館。
 コレクション展のほか50周年を記念して28日午
後5時からなかた美術館で「パリャーソMeet
s小室等in尾道」が開かれる。

公式ページ



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