2009年6月25日(木)
土堂、長江小児童
古寺巡りの観光案内犬
 「ドビン」の石像を制作
  観光客や市民から浄財をつのる
商店街でくつろぐドビン
 市民や観光客に親しまれ愛されている観光案内
犬「ドビン」も人間の年齢にしたら100才を迎
えた。ドビンのユニークなキャラクターと観光に
貢献した証として石像を制作する。石像は市民や
観光客から浄財を募金し、尾道大学美大生の指導
で土堂、長江の両小児童が制作する。
 ドビンは15年程前、飼い主が引っ越しした際、
置いていかれ一人ぼっちになった。毎日のように
尾道駅に通い、飼い主を捜しもとめてうち、シル
バー観光ガイドと知り合い、古寺巡りコースを共
に歩くようになった。老齢の観光ガイドがいなく
なり、代わりにドピンが物言わぬ案内人として観
光客を連れて、熟知した古寺巡りコースを散策す
るようになった。
 観光案内犬として評判を呼び、「NHKほっと
モーニング」や「テレビ宣言にゅー」などテレビ
や「週刊朝日」、「るるぶ」など雑誌とマスコミ
で大きく取り上げられ、ドビンを一目見ようと全
国各地から観光客が訪れ、ドビンの案内で古寺巡
りを楽しんできた。リピーターも増え東京、横浜、
岡山から2〜3ヵ月に一回訪れ、ドビンと絆を深
めている。ドビンのブログができ、毎日新鮮な情
報を発信、ドビンが怪我をした時は心配して横浜
からすっ飛んできた。
 メスのドビンは17才で人間の年齢にすると10
0才と高齢、日頃ドビンのたまり場になっている
土堂一丁目、きそ毛糸店店頭に昨年7月からドビ
ンに敬意を表して「ドビンノート」を置き、観光
客にドビンヘの思いを書き入れてもらい、すでに
4冊目に入っている。
 ドビンを語りついでいこうと観光犬ドビン像制
作委員会(加藤慈然会長)を立ち上げた。制作は
尾道大学美術学科の学生達が指導、土堂と長江の
両小学校児童が各1体ずつ作る。制作場所は中央
商店街、旧富半洋品店前で夏休みに入った7月27
日から8月21日までの土・日曜日を除く18日間。
台座の上に高さ50cm、幅30cmのドビンの像を彫る。
 制作費は40万円で観光客や市民から浄財を募る。
 一人ぼっちになったドビンを引き取り飼ってい
る浜野伸一郎さんは「日中は放し飼いで、きそ毛
糸店や高原誠吉商店にお世話になっています。ド
ビンの像を作ってくれるのは嬉しいです」と話し
ていた。
 募金に関しての問い合わせは尾道観光協会(tel
0848・37・9736)まで。



ニュース・メニューへ戻る