2009年6月23日(火)
尾道駅の東側
 市民憩いの芝生広場に
  マンション計画から4年で結実
公園の様子
 東御所町、JR尾道駅東側に隣接する「しまな
みサクラ公園」が22日、開園した(=写真右)。
4年前に高層マンションの建設に端を発し、市に
より取得された駅東側の用地は、市民や観光客が
憩う芝生広場のオープンで結実した。 【幾野伝】

 公園となった用地は2005年4月、JR西日本が尾
道駅に接する空き地を広島市の信和不動産に売却
したのが始まり。同不動産会社が12階建て高層マ
ンションの建設計画を打ち上げ、景観破壊の観点
から市民による反対運動が後押しして同年7月、
尾道市開発公社が5億4000万円を投じて取得した。
 その後の平谷市政下で活用が検討され、桜木に
よる緑地公園(1287平方m)として昨年度から整
備していた。
 午前11時からの開園式には関係者ら80人が出席
し、平谷祐宏市長が「市民の叡智を集め、駅のそ
ばに桜の公園が開園できた。美しい緑が市民の憩
いの場となり、観光客にとつては商店街、ロープ
ウェイヘの導線となる。交流館前の広場も含め、
駅を中心とした週末に賑わいのある町づくりを進
めていきたい」とあいさつ。
 エントリー作品22点を一般公開し、市民による
投票も取り入れたコンペティジョンで選ぱれた公
園デザインの制作者、会社員の村上幸弘さんと応
募193作品の中から公園の名称を採用された幼
稚園児の亀田大喜君の2人に表彰状が手渡された。
 作者2人と平谷市長に松谷成人市議長が加わり、
テープカットしてオープンを祝った。
 尾道の海岸と雁木、さらに山なみをイメージし
た公園は全面芝生敷きになっており、国道沿いの
歩道とはフラットになっていて自由に出入りでき
るのが特徴。
 ソロプチミスト尾道によるオオシマザクラ、尾
道青年会議所の桜保存基金によるソメイヨシノ、
尾道瑠璃ライオンズクラブのヤマザクラが植えら
れている。

オープン前の様子(転載責任者撮影)。右奥が駅ホーム。
尾道駅横の新しい公園



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