2009年5月31日(日)
 今年も芙美子ウィーク
  特別展や恒例あじさいきを
芙美子からの手紙
 尾道ゆかりの作家、林芙美子(1903〜51年)の
祥月命日が28日の6月は、市内で第24回「芙美子
ウィーク」としてさまざまな行事が繰り広げられ
る。
 東土堂町の市文学記念室では、恒例の特別展が
30日に始まった。記念室が所有し常設している写
真パネルや著書、川端康成など文豪からの書簡、
メガネや万年筆の愛用品などに加え、市立中央図
書館が所蔵する尾道高等女学校時代の級友、楠生
季野さんに宛てたはがき8通を特別に展示してい
る(=写真)。
 芙美子が17〜19歳、大正9年〜11年にかけての
季節の便りに近況報告などしたものが主で、中に
は福岡県直方の旅先から届いた物もあり、「こヽ
に五六日宿って 兄さん(軍一)が来ましたら別
府へまひります」と記された興味深い内容のはが
きもある。
 中央図書館では「林芙美子と大田洋子展」とし
て図書展示。東土堂町、池田康子さんによる企画
展示は本通りのおのみち街かど文化館を会場に開
かれる。まちかど尾道学ミュージアムの第3回
「芙美子文学の源流を訪ねて」で、今年は尾道が
舞台の短編小説『風琴と魚の町』をテーマに研究
と調査を重ねた結果を発表する。2日から29日ま
で。
 芙美子像前での「あじさいき」は28日午前11時
から土堂小児童の合唱、ミニコンサート、あじさ
いの花を像に献花する。今年はちょうど命日の開
催となる。             [幾野伝]



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