2009年5月10日(日)
社員が開発
牡蠣取扱量日本一のクニヒロ
 尾道の新しい土産品に
  磯の香がする牡蠣づくしの餃子
パッケージ
餃子
 日本一の牡蠣取扱量の東尾道、クニヒロ(川崎
育造社長)は冷凍技術を生かした「牡蠣餃子」を
開発し、尾道の新しい土産品にと販売を始めた。
広島産牡蠣を丸ごと1個使い、具にも皮にもタレ
にも牡蠣が入った牡蠣づくしの餃子で試食会での
評判は上々だった。
 桂馬の蒲鉾、尾道ラーメン、帆布に続いて尾道
の新土産品にしようと社員が一丸となって開発し
た「牡蠣餃子」の特色は広島産の牡蠣が最も美味
しい2月から4月の牡蠣を丸ごと1個使い、キャ
ベツや豚肉などと一緒に具として、餃子の皮にも
牡蠣をすりつぶし裏ごししたペーストを入れ、旨
みを引き出し、牡蠣と磯の香る餃子に仕上げた。
さらにタレにもこだわり、牡蠣だしの入った「ぽ
ん酢たれ」をつくり、牡蠣づくしの商品を開発し
た。保存料、着色料、甘味料は一切使っていない
自然健康食品にした。
 川崎博史開発課長は「食品の尾道土産が余りな
いのでクニヒロが得意の牡蠣で何か出来ないか、
社員が一丸になって知恵を絞り、試行錯誤しなが
ら商品化しました。餃子づくりは機械化できない
ので手作りでつくっています」と苦労話を披露し
た。
 2月下旬にクニヒロ主催の「牡蠣三昧」で初め
て試食販売したところ、行列ができあっという間
に品切れとなり、5月の連休の2日間、中央街に
オープンした尾道ええもんやでも試食即売会を開
き、「美味しい」との評判が寄せられ、自信を深
めている。
 「地元のみなさんに美味しいと言っていただけ
るのが何よりも嬉しい。尾道発で全国展開し、1
年後、1億円の売上げを目指したい」(長岡真司
営業係長)と力を入れている。
 「牡蠣餃子MAP」を作り尾道ええもんやとせ
と珍味で販売、自社のホームページでも予約を受
け付けている。中華料理店海王とベッチャーのい
ぶくろではメニューに牡蠣餃子を載せている。今
後、スーパーなど量販店、キヲスクなど販路を拡
大していく。10個入りで1050円。
 クニヒロは昭和32年豊田郡安芸津町で生牡蠣を
販売、昭和45年尾道市で國広水産を設立し、牡蠣
の取扱量は年間5000トンにおよび日本一。牡蠣の
ほか、なまこやあさり、はもなど生鮮魚介類の加
工販売、冷凍食品など手がけ年商は90億円、従業
員は350人。漁業者と連携し牡蠣づくり世界一
プロジェクトを立ち上げ、5年後には年商150
億円を目指す。



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