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2009年4月11日(土) 観光土産品協会 奥座敷に飲料や休憩、会合スペースも 明治初期の商家生かし 「尾道ええもんや」中央街に開店 |
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尾道観光土産品協会(前田幸正会長、会員68社) による新しいアンテナショツプ「尾道ええもんや」 が10日午前、中央商店街にオープンした。充実さ せた土産品の販売に加え、初めて飲食コーナーを 併設、「観光客だけでなく、地元の方にも利用頂 きたい」と話している。 [幾野伝] 観光土産品協会はこれまで、しまなみ交流館の 1階ロビーに土産品の販売コーナー「しまなみえ えもんや」を設置、10年近く営業してきたが、尾 道観光協会による案内所が尾道駅構内に移転した ことや、長年、協会独自の物販に飲食を併設した アンテナショップの開設を希望してきたことから、 新たに旧市街地でのスペースを探してきた。 そんななか、十四日元町の中央商店街に、明治 初めに建てられ、元はタンスと漆器店、戦前から 近年までは呉服店だった古い商家の空き店舗を借 りることができ、約2000万円かけて改修した。 新しい店舗「尾道ええもんや」は、通りの表側 で尾道の土産品を一堂に集め販売(写真中)、さ らに奥の座敷で食事と休憩もできる。さらに店頭 ではイベントコーナーを設け、柑橘や野菜の農家 直売も行っていく。 これまで「しまなみええもんや」ではスペース が狭かったことから、1社あたり土産3品までに 限っていたが、これを10品までに拡大したことか ら、新会員も含めて4割ほど多い500品目を並 べることになった。 座敷テーブルは50席あり(写真下)、大丸日本 料理場と前川料理・仕出しの松花堂弁当(1500円)、 宮徳の温寿司(2100円)を提供する。グループ4 人から利用でき、2日前までの予約が必要。 間口9m、広さ250平方mの商家の佇まいを そのままに和風改修。奥にはつぼ庭などもあり、 尾道の伝統ある商家の雰囲気を味わうことができ る。 トイレは使い易くし、表側と座敷で合わせて6 つ用意した。 オープン式で前田会長は「土産品協会は前身の 尾道物産協会時代から今年で50年になる」と語り、 「尾道らしい売り場をとの願いで整備してきた。 長江口の観光バス乗り場、ロープウェイ駅からも 近い。観光客はもちろん、地元の方にも来て頂け るような品揃いを心がけ、座敷は食事会や会合に 使って頂きたい。経営面では決して楽観はしてお らず、他の町での失敗なども学びながら努力して いきます」とあいさつ。 来賓の平谷祐宏市長は「尾道の町づくりにまた 力強い味方ができた。新しい効果を町づくりの賑 わいに生かし、中心市街地の活性化につながって ほしい」と祝辞を延べた。井上文伸市議長、石川 悟商議所会頭、高原九年市商連会長らとテープカ ットしてオープンを祝った(写真上)。 営業は年末年始を除き年中無休で、午前10時か ら午後6時まで。電話0848-20-8081。 観光土産品協会は1988年から、新幹線の新尾道 駅構内にも「新駅ええもんや」を開いている。 |