2009年3月13日(金)
「駅前渡船」再開へ
向島運航と宮本汽船(旧岸元も)が協力して
 12日朝両社長ら市長に報告
  一時は断念も住民らの強い要望うけ
運航休止を知らせる立て札
 向島運航(株)の柏原健二社長と、宮本汽船
(株)の宮本隆幸社長、宮本一隆海務部長の3人
は、12日午前9時、尾道市長室で平谷市長、井
上文伸議長らに面会し、桟橋沈没で「一時は運航
再開を断念」していた尾道駅前フェリーを、両社
が協力して再開させたい旨を述べ、行政としての
支援を求めたものとみられている。
 市長室では、市長、議長のほか加納副市長に相
原瀬戸田支所長も同席。同朝9時半から本会議が
予定されており、会談は約20分で終了する簡単な
ものになった。
 退室後、柏原・宮本両社長らは本紙の取材に大
要、次の通り語った。
 柏原向島運航社長は、航路の再開は断念し船員
にも退職してもらっているが、12月9日の向島
側浮き桟橋の沈没後、3か月が経過して向島町区
長会、尾道高校(尾道学園)や同PTAなどから、
「なんとか再開してほしい」との陳情、要望をう
け苦慮していた。
 宮本汽船の宮本社長らとも相談し、航路再開を
前提に、施設(浮き桟橋)を新設して整備すると
いう方向でまとまったので本日、市長に報告に来
た。
 向島運航として従来通りやるのか、新しい会社
を両社で提携してつくるのか、といったことはこ
れからの協議になる。
 運航再開のメドは、尾道高校が移転開校する9
月までにはというのが一つの目標になるが、早け
れば早いほどよいと思っている。桟橋はすでに撤
去しているが、浚渫と護岸(同社所有)の整備に
新しいポンツーン(桟橋)の設置が必要になる。
 今日の市長への報告では、時間の制約があった
ので、それらの話はいっさいしていないが、これ
から色んな協議が出来るものと思っている。
 フェリー、渡船は高速道路料金の1000円へ
の引き下げによって全国的にも問題になっている
ように、非常に厳しい経営環境に置かれているこ
とは、皆さんにも十分理解してもらえているので
はないか。
 そういう中にあって、航路の再開を決意し、そ
れに向けて最善の努力をしていこうということな
ので、行政や議会だけでなく、地域の皆さん方の
理解や協力なくして出来ないことを知ってほしい
と思う。



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