2009年3月7日(土)
市立美術館
館の内外 関連行事も賑やかに
 特別展「ルネサンスからロココ」
エル・グレコ 聖ペテロ
 ティントレットやエル・グレコ、ルーベンス、
レンブラント、ベラスケスなど錚々たる画家達の
名作が−。尾道市立美術館で14日から特別展「栄
光のルネサンスから華麗なロココ」が開かれる。
ポーランド大使館、県教委などの後援、企画協力
はホワイトインターナショナル。会期はゴールデ
ンウィーク最終日の5月6日まで。
 14世紀から15世紀の思想、文学、科学を融合し
文化の最高の位置に立ったとされるルネサンスか
ら、17世紀のバロック、さらに華麗な宮廷生活様
式へと変わっていった18世紀のロココまでの400
年間、西洋美術の黄金期を、ポーランド・ワルシ
ャワのポルチェンスキー美術館の所蔵作品などで
紹介する。
 エル・グレコ(1541〜1614年)の『聖ペテロ』
(=写真の作品)、ピーテル・パウル・ルーベン
ス(1577〜1640年)の『毛皮のフールマン』、デ
ィエーゴ・ベラスケス(1599〜1660年)の『自画
像』『磔刑』、レンブラント・ファン・レイン
(1606〜1669年)の『深襞襟を着た女性の肖像』
など62点が一堂に集まる。
 観覧料は大人1000円、大学高校生800円、中
学生以下は無料。
 期間中、関連事業が繰り広げられる。今月28日
午後2時からは鐸木道剛・岡山大学文学部准教授
による特別講演会。
 翌29日は中学生以下を対象にした塗り絵のワー
クショップ「描いてみようなりきりルネサンス肖
像画」がある。午後9時からと午後1時からの2
回で各定員15人。事前に提出してもらう参加者の
顔写真をもとに、美術館がルネサンス調の下絵を
用意、光と陰を考えながら彩色していく。
 学芸員による列品解説は今月22日と4月26日、
中学生以下を対象にした「わいわいがやがやおし
ゃべり鑑賞会」は4月12日のそれぞれ午後2時か
らある。
 4月4日午後6時半からは、ヴァイオリンとチ
ェロ、ピアノによる夜桜コンサート。
 協賛イベントでは、尾道駅前のシネマ尾道で4
月11日〜24日「宮廷画家ゴヤは見た」(2006年・
アメリカ)、11日〜17日「素晴らしき放浪者」
(1932年・フランス)、18日〜24日「モンパルナ
スの灯」(1957年・フランス)を特別展に合わせ
て上映。尾道商工会議所女性会による第26回さく
ら茶会は4月18日、千光寺公園で開かれる。
                  [幾野伝]



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