2009年1月8日(木)
山川旭さん刊行
向島と御調、鞆の浦にエリア広げ
 5年かけ丹念に取材を
  「人生は自分探しの求道の旅」
表紙山川さん
 山川旭さん(81)が自らの半生と、ライフワー
クにしている「尾道観光」をテーマにした書『人
生は自分探しの求道の旅』を発刊した。自身の反
戦・平和への願いと尾道への愛情があふれた渾身
の作となっている。        [幾野伝]

 山川さん(=顔写真)は福山市鞆町の生まれで、
学徒動員先の因島田熊町にあった造船所で敗戦を
迎えた。
 (職歴は転載割愛します 転載責任者)
 著書は1998年に初めて刊行した第1版から今回
でシリーズ第4版となり、2000年3月に出した前
作『やすらぎの尾道めぐり景観とお寺と文学の町
散策』から8年が過ぎた。
 今回初めて自らの生い立ちと成長を振り返りな
がら、「母への讃歌−少年の日の思い出」、「青
春物語」として紹介。小野鐵之助や平田市郎ら尾
道の歴史や文化、経済の一時代を築いた人物の言
葉、文を載せている。十五年戦争、太平洋戦争を
めぐっては「戦争責任と平和への道」と題して分
析と考察を深めている。
 ページの約7割を占める「尾道めぐり」に関し
ては、全て写真を撮り直し、全体では前作から約
100ページ増えることになった。これまでに詳
しく紹介している古寺めぐりの寺社やスポット、
祭りなどをダイジェストで記し、今回は合併した
向島(神宮寺、重楽寺など)と御調(照源寺、満
願寺など)に力を入れ、住職に話しを聞くなど4
〜5年かけて丹念に取材、また生まれた鞆の浦に
もエリアを広げ、後半の50ページをさいた。
 路地めぐりでは、古くからの小川小路や今蔵小
路、三好屋小路などを写真で示している。
 「カラー写真を増やすなど、見て楽しんで頂け
るよう心がけ、完結編に近づけた気がする。ただ
因島と瀬戸田を少し紹介しているが、廻り切れて
ないのが心残りで、これからの宿題です」と山川
さん。
 2000部を制作、啓文社で本体1800円で販売して
いる。

啓文社はJR尾道駅前(西の並び)の福屋デパート2階にもあります



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